私の居場所はあるの?〜fourth〜

メリオダスの危機 ページ38

ﾃﾞｨ「かわい〜!!」

ﾊﾞﾝ「まじでか〜♪」

ｷﾝ「これ…本当に?」

ﾏｰ「ふむ…興味深いな」

ｺﾞｳ「体臭…骨格…から
　団長メリオダスに間違いはないだろう
　推定5歳だと思われる」

　ゴウセル…冷静な判断をありがとう…
　ゴウセルいわく
　5歳児になったメリオダスは
　私の膝の上で
　私特製お子さまランチを食べている
　お気に召したのか
　アホ毛がぴょこぴょこと動いている
　…正直言ってかわいい

ﾒﾘ「たべおわった!!」

　満面の笑みでこちらに向く
　その口の周りはケチャップライスや
　プリンなどでべっとりとしていた
　ピーマンも入れたけれど
　残さず食べたという事は
　好き嫌いはないのだろう

『じゃあごうちそうさましようね〜』

ﾒﾘ「うん!!」

『おててをあわせて…』

　そう言うとメリオダスは
　慌て手を合わせる

ﾒﾘ「『ごちそうさ(しゃ)までした!!」』

　元気に挨拶をした後は
　自分でわかっているのか
　用意したお手拭きで
　口と手を拭きはじめる
　そこへマーリンが近づいてきた

ﾏｰ「では…研究の為
　団長を貸してくれないか?」

　思わず固まる

『研究って…たとえば…?』

ﾏｰ「そうだな…まず
　何かしらの魔力にかかったか
　絶対強制解除
　《アブソリュート・キャンセル》
　をかけるだろう?」

　うんうん

ﾏｰ「次に何らかの薬によるものか
　採血するだろう?」

　うんう…ん?

ﾏｰ「次に何らかの道具が
　組み込められているか
　解剖するだろう?」

　…

ﾏｰ「あとは…そうだな
　本当に団長なのか
　1回腕を切ってみるのも良いな」

　私はとっさにメリオダスを抱きしめ
　マーリンから遠ざける
　周りの皆の目もまん丸で顔は真っ青だ

ﾏｰ「あとはその後考えるとしよう…
　さあ…団長を貸してくれないか?」

　本能が告げている
　この人に渡してはいけないと!!
　私は立ち上がり扉へ急ぐ
　もちろんメリオダスを抱えたまま

　 バタン

　マーリンが何かを言う前に扉を閉める
　小脇に抱えたメリオダスは
　何があったとも知らずに
　くりくりとした目をこちらに向ける
　只今町に向かって走っているのだが
　このままでは捕まってしまうだろう

『《コピー》ハーレクイン!』

　助走を付けて浮遊すると
　メリオダスがおぉと歓声を上げた

『歯を食いしばってね』

　お願いをするとメリオダスは
　パッと両手を口に当てる
　それを見届けると
　思いっきり急降下する
　行き先は…リオネス城
　リズ姉の部屋だ

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