私の居場所はあるの?〜fourth〜

第45話／暴虐のカーニバル ページ4

ｸﾞﾘ「べ…ベロニカ様!!
　き…貴様〜〜!!ベロニカ様から
　その汚い手を離せっ!!!」

ﾎｰ「女を人質に取るなんてなんて卑怯な
　じゃなくてよくやったぁっバン!!」

　ホーク様は耳をバタバタ振って喜んでいる

ﾊﾞﾝ「言うことさえ聞きゃ何もしねぇよ
　いいかデカブツ♪
　てめぇがやるべきことはたった2つ♪
　まず団ちょを元に戻して〜
　それからあの玉から3人を出すんだ♪
　そうすりゃ女は返してやるぜ♪」

ﾍﾞﾛﾆｶ「ふぐぅ…」

　ベロニカさんがバンの指に噛みつくが
　バンには全然利いていない

ﾊﾞﾝ「そう噛みつくなって♪
　…ぐおっ!?」

　余裕をかましていたバンの背中に傷が付いた
　つけたのは…

ﾊﾞﾝ「てめ…ジャレコ!!」

ｼﾞｪ「ジェリコだ!」

　そう言って倒れたバンを踏みつけるジェリコ
　その拍子に
　バンの手から逃れたベロニカさんは
　ｸﾞﾘｱﾓｰﾙに保護されていた

ｸﾞﾘ「おお…お前たちか!間一髪助かった!」

　ジェリコの後ろから
　もうひとりの人影が現れる

ｴﾘ「あれは…ギーラ!?」

ﾎｰ「あいつらキングにやられたはずじゃあ…
　まさかキングの方がやられちまったのか!?」

　ホーク様が真っ青になっていた

ｷﾞｰ「ｸﾞﾘｱﾓｰﾙ殿
　王女2人と白髪の少女におケガは?」

ｸﾞﾘ「ああ 幸いにな」

ｷﾞｰ「それはよかった」

　その話の間にホーク様が言い出した

ﾎｰ「フハハハ…
　どうやらいよいよ
　主役[オレ]の出番ってわけか…!!」

ｴﾘ「え?待って…まさか」

　そのまさかだよリズ姉!!
　空腹なお腹を刺激するにおいが…
ﾎｰ「くらえ!!
　〈ローリングハム・アタック〉!!」

　その名のとおり側転
　(あんな短い手足でどうやって!?)
　をしながらつっこんでいくが
　ギーラの指ぱっちんで
　いい具合に焼けてとんでいってしまう

ｴﾘ「ホークちゃん!!」

　リズ姉が叫ぶ一方
　ギーラはこちらに近づいてくる
　それを見たリズ姉は

ｴﾘ「リア!!
　リアはこれをしっかり持っていてね!!」

　首に掛けられたのは1つのネックレス

『リズ姉が持ってて!!私が剣を持つから』

　そう言って急いでチェーンを取ろうとするが
　リズ姉がまじめな顔でその手を押さえた

ｴﾘ「リアが持って
　メリオダス様を助けてあげて」

　そう言ったリズ姉の隠れていた右目が
　キラリと金色に輝いた気がした

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