私の居場所はあるの?〜fourth〜

第46話／姉妹だもんね ページ13

＿Noside＿


ｴﾘ「うそ…どう…して…」

ﾍﾞﾛﾆｶ「なんでだ…」

　エリザベスとベロニカはまだ土埃が漂う
　Aに駆け寄った
　グリアモールも3人が無事か確認しにきた
　そんな3人の期待を裏切るように
　Aの額からは血が流れ続けて
　顔色が悪く息が浅い

ｴﾘ「リア…リア…!!お願い…目を覚まして…」

ﾍﾞﾛﾆｶ「私が守るって言っただろ!
　死ぬな!!」

ｸﾞﾘ「すみませんベロニカ様…
　俺が気づかなかったばかりに…!!」

　ベロニカはAを揺さぶって語りかける
　そのたびに
　エリザベスに渡された女神の琥珀が
　音を立てて揺れた

　ドゴォン!!!

ｴﾘ「!?」

ﾍﾞﾛﾆｶ「!?」

ｸﾞﾘ「!!?」

　唐突に爆音が響きわたった
　それの元はギーラ
　グリアモールのウォールを突破したのだ

ｷﾞｰ「精神が不安定になると
　やはり強度が落ちますね…
　思ったとうりで助かりました」

　にこやかにやってきたギーラ
　ベロニカは
　エリザベスとAを守るように立つ
　グリアモールも戦闘態勢になる
　そして

ﾎｰ「この豚畜生共が〜!!!
　3度目の正直じゃー!!!」

　黒こげになったホークがギーラに飛びかかり
　それと同時にｸﾞﾘｱﾓｰﾙも仕掛け
　ベロニカも飛び出すが

　ドゴンッ!!!

　遠くへ弾き飛ばされてしまう

ｴﾘ「ベロニカ姉様!!!」

　エリザベスが悲痛な声を上げる
　けれどもベロニカはすんでのところで
　ウォールに守られていたため
　気絶しているだけのようだ

ｼﾞｪ「ギーラ!!いいのか?
　聖騎士長の息子だぞ」

ｷﾞｰ「“〈七つの大罪〉に襲われ
　ベロニカ王女と共に非業の死を遂げた…
　赤い瞳の少女も巻き込まれて
　死体しか回収できなかった”
　それで十分でしょう?」

　そう言いながら
　刃折れの剣を拾い上げるギーラ

ｼﾞｪ「おっかねぇ女…」

　つぶやきは聞こえただろうが
　きにしていないようだ

ｷﾞｰ「さぁエリザベス様
　我らとともに参りましょう
　大丈夫ですそこの少女の死体も
　メリオダスが入った
　女神の琥珀も持って行きます
　無駄な抵抗などされぬよう
　協力をお願いします」

　エリザベスは
　Aを抱きしめたまま動かない

ｸﾞﾘ「王国聖騎士の…面汚しめ…!!
　ヘンドリクセンの…貴様等の目的は…
　一体…なんだ…!!?」

　ｸﾞﾘｱﾓｰﾙがうめきながら問いかける
　ギーラは少し溜めて笑顔になり言った

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