私の居場所はあるの? 〜second〜

第26話／ﾀﾋ者たちとの別れ ページ34

ﾊﾞﾝ「なぁにが正装だよ♪」

　そう言ってやっぱり肩を組んでくる
　･･･〈七つの大罪〉は肩を組んでくる人が多い

ｴﾘ「キング様お気になさらずに･･･」

　と店員りず姉がなだめるが、キング
　は力の込めて･･･
ｷﾝ「ほっ!」

　ポンッと可愛らしい音でキングが
　変身したのは、派手な服の･･･おっさん
　隣でジョパンッとか言う汚い音が
　聞こえたから手を払いのけ、
　りず姉の隣に座った。

ﾒﾘ「おおっ服が変わったすげー」

ﾊﾞﾝ「そこじゃねぇ♪」

　そう後ろで討論する2人を無視して

ｷﾝ「いやー この姿になるにはずっと
　気を張る必要があってさ
　〈七つの大罪〉〈怠惰の罪〉
　[グズグリー・シン]
　のキングです･･･
　以後お見知りおきを･･･」

　りず姉は苦笑いして言葉が出てこない

ﾎｰ「･･･ブタだな」

ﾊﾞﾝ「えっ?」

ｷﾝ「王女様とは知らず「ﾀﾋ者の都」で
　の非礼お許しください!!」

　そう言ってしゃなりんとお辞儀する
　顔が近くて暑苦しい･･

ｴﾘ「そ･･･そんなことは･･･」

　私はお腹をつっつくがびくともしない

ﾒﾘ「エリザベスはそんなことでおこり
　はしねえぇよ
　本当に気がよくて優しいやつだからな」

　そう言うとりず姉が微笑んだ･･･
　あれ?頬を染めてないのはどうしてだろう

ｴﾘ「と･･･とにかくもっと肩の力を抜い
　てください」

ｷﾝ「でも･･･」

ｴﾘ「ど･･･どうか!お気楽にっ」

ｷﾝ「は･･･はあそういうことなら･･･
　ふ〜〜〜〜〜〜〜
　久々で肩がこった〜〜」

　ペフンという間抜けな音で戻ったキング

ﾒﾘ「あ服が戻った。」

ﾊﾞﾝ「団ちょの目は節穴かよ♬」

　酒を口からこぼしながら振り向くバン
　･･･汚い
　私は魚が焼けたか確認しに行った

ﾊﾞﾝ「他人に気を使う暇があんなら＿
　もっと気を使うべき相手がいたん
　じゃねぇのか」

ｷﾝ「･･･!」

『･･･』

　私は無言で２人の口に魚を押し付ける

　ぢゅう ぢゅー

　といい音がして2人同時に

ｷﾝ ﾊﾞﾝ「うあちィ〜〜!!」

『･･･仲いいじゃん』

　私はボソッとつぶやいた

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