【リクエスト】嫉妬。 ページ4
ゆらゆらと不規則に揺れるバスの中、
僕の肩にもたれてすやすやと眠る幼馴染みを観察する。服屋、カフェ、雑貨屋、あれだけ沢山回れば当然か。
しかし、『5月21日のデートに着ていく服。』を僕と選ぶ意味が分からない。
｢男子からの意見が欲しいの。｣なんて、ソイツに聞けばいいじゃないか。
まぁ、僕の好みで服を見立てたけれどね。
...けど、ムカつく。でも好きだ、可愛い。ずっと見ていたい... 見ていてはだめ。嫌いにならなきゃ。
Aを見るだけで、僕の感情は嫉妬で埋まる。この感情に気付いてくれないのか、と。
このままの関係で終わりたくない。思いに気づいてほしいと思う僕もいて
でも、この気持ちを伝えることでこの暖かい関係が途切れてしまうのを恐れる僕もいる。
少女マンガで主人公の幼馴染みは主人公と結ばれる可能性は低い。いつも横から誰かが来てさらってしまう。結ばれることは勿論、思いを告げることすら許されはしない。つい僕と重ねてしまうんだよなぁ。
もう少しだけ僕に勇気があったとしたなら、得意の歌にのせて、君への思いを語れるのに。
僕の焦がれるような思いを知らずに眠るA。
いずれ僕の知らない誰かと結婚して幸せな家庭を築いていくのかな。
僕はその時、笑って送れるだろうか。
この愛を、殺せるだろうか。
停車のボタンを押し、名残惜しい気持ちを隠してAを起こす。眠たげに目を擦り僕の肩に寄りかかっていた事実にビックリして顔が真っ赤になる。そんな反応するなよ。
小銭で二人分の駄賃を払い終えて、家路を急ぐ。
バス停から歩いて五分ほどで家に着く。隣同士だと、こういう時楽だ。
じゃあ、デートがんばって。と嫉妬まみれの心とは裏腹にとびきりの笑顔で見送る。
これで任務は完了。
後は思いを捨てるだけ。
この愛に気づかないAが憎い。
憎いほど、愛している。
｢...5月21日の日曜日に｣
絞り出したような声で背中に投げかけられる声。
｢私と、デートして欲しいの。｣
うまく言葉を飲み込めなくて、Aの方へ振り返る。
思いは、同じ？
【嫉妬。】
後書き→
マメ。様リクエストありがとうございます！
夢主に嫉妬するアンさん、というリクでしたが、アンさん要素ほぼ０になりましたすみません。(スライディング土下座)
そして嫉妬してる風に...なったのか...これ...？
書きながらアンさんの妄想感傷代償連盟をずっと聞いてました。良曲なので聞いたことのない方是非聞いてみてください♪
ミクッカー
続く
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ミクッカー(プロフ) - マメ。様今回はありがとうございました！ご期待に添えたものか分かりませんが、楽しんでいただけたら幸いですヽ(´▽`)ﾉ またご気軽にどうぞ！ (2017年5月5日 13時) (
レス) id: 053ebebae0 (このIDを非表示/違反報告)
マメ。(プロフ) - きぃぃぃたぁぁぁぁ！！！！アンさーんありがとうございまーす！！ (2017年5月5日 12時) (レス) id: b17cc97437 (このIDを非表示/違反報告)
ミクッカー(プロフ) - リクありがとうございます！(｀･ω･´)ゞ書き終えたらこちらのアンダーさんに愛された！にて投稿しますので、暫しお待ちください☆*。 (2017年5月3日 19時) (レス) id: 053ebebae0 (このIDを非表示/違反報告)
マメ。(プロフ) - はい!!では早速リクエスト良いでしょうか??「夢主ちゃんにアンさんが嫉妬しちゃう」てのはどうでしょうか？王道なので!!たまには男らしいアンさんも、いいんじゃないでしょうか?? (2017年5月3日 18時) (レス) id: 4c245cca18 (このIDを非表示/違反報告)
ミクッカー(プロフ) - マメ。様応援ありがとうございます！すりすり甘えたアンさん...いいですよね…(悟り) ご期待に添えるような甘々アンさんを書けるよう頑張っていきます！！ リクとかも常に受け付けておりますので、ご気軽にどうぞ！ (2017年5月2日 18時) (レス) id: 053ebebae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミクッカー | 作成日時：2017年4月29日 22時
