次回予告 ページ50
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「A!!!」
彼女はいつも誰かが隣にいる。人柄も良く、剣士としても指折りの強さを誇る彼女は皆の憧れである。
「いいや、日常は素敵だなあって思っただけですよ」
誰も死なずに生きられる日常はなんと幸せなことで.............なんという夢物語なのだろう。
せめて、今ある幸せをできる限り長く続いて欲しいと願うくらいは許されるだろうか。彼女のゆく道が血にまみれていてもどうか彼女が報われて欲しいと思うことは罪であろうか。
「______神がいると言うのなら私を赦してくれるのでしょうか。こんなに血に塗れた人生であるというのに」
そんなことは神のみぞ知る。そもそも神などいるのかすら知らない、だって彼らは神など崇んではいないのだから。
「....神田A。貴方の首を斬る者です」
神に祈ったところで現状は何も変わらない。たとえどれだけ強くとも、死んだ者は生き返らない。この手から零れたものはもう二度と戻らないのだ。どんなに望もうとも越えることはできない。
「________世界はこんなにも美しいというのに」
それでも彼らは刀を振るう。幸せになる未来を夢みて、いつかそうなることを願って。たとえそれが己でなくとも自分の全てを託して現実となる日々を。
「死ぬことより怖いものがあるのです」
もし自分が死して救えるものがあるのなら喜んでこの命を差し出そう。自分の存在がいつかこの戦いが終わる道へと続くのなら後ろは振り向かないで歩み続けよう。それが“私”の存在理由であるのなら。
「私は絶対にお前を手に入れる」
「死ぬな!まだそっちに行くことは許さない!」
彼女を取り巻く運命は加速し続ける。既に賽は投げられた、もし死んだとしてもそれもまた運命。
「え、私の望みですか?
そうですね....なんてことのない日常を、変わりない普通の生活をすること、でしょうか。あ、馬鹿にしてますね?そんな事ありえないって。
....ふふ、すみません冗談ですよ。自分でも分かってるんです、でも願わずには居られないでしょう?
だから私は止まることはできないのです。そんなありえない夢物語を叶えるために私はこの刀を振るっているのですから」
夜に愛された使者は何を思ってその道を歩むのか、何を残すのか。私は彼女のゆく道を見守りたい
さあ、この世界一慈しい鬼退治の世界へ共に行きましょう
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年11月17日 20時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね!!応援しています!!更新頑張ってください!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すンずさん» わあー!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです!!!期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lotus | 作成日時:2019年10月23日 20時