参拾陸 ページ40
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｢だからあの日俺達は高麗と晶稔の名を捨てたんだ。俺達を引き裂こうとするなら容赦はしない｣
｢そう。だからといってやることは変わりませんけどね....!
宵の呼吸 弐ノ型 金鳥玉兎_____!｣
首をめがけて斬りつけるが浅い。けどそれでいい、これは頚を為の技じゃない。
｢....?ああ、なるほど毒なのか。藤の毒でもないのに面白いね＿!!｣
流石十二鬼月。月の毒、つまり反射した太陽の光を集めた毒をものともしない。
金鳥玉兎は月の満ち欠けによって左右される技である。満月に近い程強く、鬼にとっては“毒”となる。逆に新月の時はなんの効力も持たない。
十二鬼月というのもあるが、今日は半月だ、毒の強さも半減されてしまうためAは最初から当てにはしてなかった。少しでも有利になればそれでいい。
｢ｸｸｯ、俺らと君は随分と似てるね｣
｢....確かに境遇的にも私と似ているとこはあるので同情はします。けど人を食っていい理由にはならないのでやはり私は貴方を斬ります｣
天魔達の境遇は確かに今聞いた。しかし自分の境遇は少しも話していないはずだ。そうだというのにあのような返事をしてしまった辺り若干緊張していたのだろう、少しでも相手に弱味を見せてはいけない。
｢いいね、けどやっぱり似てるよ。特に毒、とかね？｣
天魔は自分の右頬をさしながら笑う。
Aは不思議に思ったが自分が先程右頬に狐火を受けたことを思い出し思わず触る。破れた隊服から覗く二の腕の模様に驚いた。右頬から右の二の腕辺りまでその黒い模様が付いているであろうことは予想ができる。
その模様はまるで鬼灯のようなかたちで、若干痛かったが火傷程度に思っていた。
｢............毒ですか｣
｢そうそう、時間が経つほど全身に鬼灯が廻って君を蝕むもの。もう二の腕まで行ってるよ？
君が鬼灯に捕まって俺に喰われるのが先か、君が俺の頚を斬るのが先か｣
｢....望むところです｣
+・+・+・+
《大正コソコソ噂話》
“金烏玉兎”は雑魚鬼でない限り、それだけで死ぬことはないですし、しのぶの毒のように強いものではないようです。
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします！ (2019年11月17日 20時) (
レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね！！応援しています！！更新頑張ってください！！ (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すﾝずさん» わあー！ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すﾝず - とても面白いです！！更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです！！！期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lotus | 作成日時：2019年10月23日 20時
