夜の使者【鬼滅の刃】

参拾壱 二匹の狐 ページ35

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晶稔は自分も高麗の役にたちたいと考えた末体を鍛えたのだ。



元々頑丈な体だったらしく怪我などは滅多にしなかった。高麗も喧嘩強いがいまいち手加減が出来ずやり過ぎてしまう。




その点晶稔は荒っぽいことは苦手なので身を守る程度にしか持ち合わせていない。行きついたところが合気道と呼ばれるものになるのだが本人は自覚なしでそれを身につけた、中々に恐ろしい子である。




単純な力なら実は晶稔の方があるかもしれない。







｢残念だったね、暴力を振るえば言うことを聞くと思った？｣



｢なんでだよ....!お前らは金があるんだから無い奴らの為に使うのは当たり前だろうが....!!｣



｢....確かにそうかもしれない。


そうすればそもそも俺たちみたいな奴が集まらないだろうね｣






もしこの世に神というものがいるのであれば皆お腹いっぱいにご飯が食べられ平等に幸を分けてくれるはずだ。でも現実はそうじゃない、飢えて死ぬ子は消えないしいつも理不尽に奪われるのは力無いもの達だ。



この世界は不平等だけが平等に与えられている。







｢でも俺は善人じゃない。



甘い蜜だけ吸おうとする者達をどうやって好きになればいい？



悪いが俺は自ら変わろうとしないのに屁理屈を言ってその場でふんぞり返ってる輩が一番嫌いなんだ｣







ゴミを見るような目で見下ろす高麗はトラウマレベルで怖い。



男性は腰を抜かしかけ2人の前から逃げ出す。何か言ってきた気がするが所詮負け犬の遠吠えだ、興味もない。







｢....さあ、寝ようか晶稔｣







この神社も今日でお別れだ。





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《大正コソコソ噂話》
晶稔はすごく力が強いです。努力の賜物ですね。


以前Aは成人男性を持てると言いましたが晶稔は単純な力で成人男性を片手でなげ飛ばせます。甘露寺さんといい勝負と言ったところです。


高麗に関しては力持ち、というより喧嘩強いが正解です。

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