拾肆 ページ18
ある町では女性が夜な夜な消える。
年齢はまちまちで11の少女から40の女性など規則性はない。ただ無差別に女性だけが的確に消えている。
娘を心配した金持ち父親が夜に護衛を付けようとも居なくなってしまう。彼女達がどうなっているかなど分からない、何故なら死体すら見ていないのだから────
「と、聞き込みで情報を得ましたが....」
「カァア....」
「大丈夫です、必ず見つけますから」
肩を止まり木ととしてる鴉の頭を指で撫でる。この鴉、伝令以外は本当に言葉を発さない。
何故「カァア....」で通じるのか些か謎だ。
「ちょいとまちな嬢ちゃん!」
「?どうかしましたか?」
どうしたものかと歩いていると団子屋の店主が出てきた。店はそこそこ混んでいるように見えるが出てきても平気なのだろうか
「お前さんが失踪事件を聞き込みをしてると聞いてね」
「はい」
「悪いことは言わねえ、お前さん余所者だろ?
早くこの町から出ていきな、お前さんもいなくなっちまうよ」
「ふふ、大丈夫ですよ」
どうやらAを心配して忠告にきたようだ。彼女は問題ないと微笑み鴉を飛ばす。
この鴉の名は「帷(とばり)」、真っ黒な美しい毛並みがこの世界を覆う夜のようだと評し彼女が名ずけたのだ。本人もかなり気にっている。
「大丈夫って....お前さんに何が出来るんd....!」
「何が出来るか、ですか。安心してください、私はそれを専門とする“鬼殺隊”ですから」
店主は彼女の腰に差さっている2本の刀を見て驚いた。まだ子供であろう少女が持っていいものでは無い。
鬼殺隊は政府公認では無い為刀帯していると捕まるが、面倒事を起こしたくない民はあまり報告しない。一応羽織で隠してはいる。
「眠れぬ夜は今日で終わりです」
瞬きをした瞬間、彼女はその場には既にいなかった。店主はたいそう驚いたが自分の客が騒ぎ出した為そんなことも忘れ仕事に励むであろう。
後に気が付き自分は本当に少女に会ったのか自信が無くなったそうだ。
+・+・+・+
《大正コソコソ噂話》
帳は仕事はしっかりする無口な鴉で有名です。他の隊員には冷たいらしいのですがAには随分懐いてる模様。
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年11月17日 20時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね!!応援しています!!更新頑張ってください!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すンずさん» わあー!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです!!!期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lotus | 作成日時:2019年10月23日 20時