参拾捌 ページ42
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「よくも吹っ飛ばしてくれたな....」
「義勇、大丈夫か」
「ああ」
若干怒り気味の義勇が飛んできた。先程の衝撃で義勇は肋が折れているがそんなことは気にしていられない。早くこの鬼の頚を斬ってAに加勢しなければいけないのだから。
「にしてもあの子凄いね、天魔と互角に殺りあってるよ」
「........A」
紫昏と戦ってる最中横目にAと天魔の攻防がチラつく。
目に見えぬ速さで殺り合う2人はこちらとはまた違う激しさがある。Aももはや目で追っていないだろう、全神経を火球を受け流すために使っているように見える。
「頚をねえ、取るのは僕の方が大変だけど攻撃を凌ぐのは天魔の方が圧倒的に大変なんだよ?
僕の攻撃すら手も出ない君たちに頚が取れるのかな??」
煽っている、完全に彼らを挑発している。
確かにAは何度かあの鬼の頚を落としていた。攻撃力特化をした天魔の頚を取るのはさほど難しくはない、しかし腕の1本や2本は覚悟しなければならないだろう。Aだからこそ殆ど怪我せずにすんでいるだけだ。
「....義勇」
「分かっている」
「さっさとこの鬼を倒してAに加勢するぞ」
義勇と錆兎とは左右対称に構える。
先程までとは違う構え方に紫昏は不思議に思うが所詮人間、鬼である自分にましてや十二鬼月に通用するとも思えずなんの警戒もしていなかった。それが仇になるとは知らずに。
「____は?」
ほぼ同時に両腕が飛んだ。全く同じ動きで速度で、少しもズレることなく起きたことに理解出来ないでいた。
何が起きた、先程までそこら辺に落ちている石ころ同様に弱かった2人に自分の腕を一瞬でしかも反応すら出来ずに落とされた。
「....ええ、もしかして起こしちゃいけないもの起こしちゃった?」
天魔と紫昏と同じように義勇と錆兎も2人で1人なのだ。
2人が過ごしてきた時間は長く、言わずともお互い分かる程に絆は強い。彼らもまたかけがいのない家族であり一番の友同士である。
+・+・+・+
《大正コソコソ噂話》
はいやっと2人の合わせ技がでました。この2人は思考を共有してるの?と思ってしまう程動きに迷いがなくお互いをサポートします。
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年11月17日 20時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね!!応援しています!!更新頑張ってください!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すンずさん» わあー!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです!!!期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lotus | 作成日時:2019年10月23日 20時