検索窓
今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:3,183 hit

301 ページ1

《聖夜side》


「うぅーっ。やぁっと着いたー」


ぐぐっと伸びをして、疲れた声を出す桃華。

私達の周りに他の生徒はいない。

空港についてすぐ、桃華とキャサリンと合流した。

飛行機の席は理事長の隣だったから、気を使って疲れたのだけれど、2人は生徒会メンバーに挟まれていたらしい。

理事長の隣でよかった。


『本当に私達、平和学習に同行しなくていいんですか?』


隣を歩く理事長に聞いてみる。

一応理事長の執事(という設定)なのだから側に居ないといけないのでは。

すると理事長はしれっとした顔で口を開いた。


「平和学習に同行すれば、口を開かねばならん機会も増えるからの。それに数人の教師はホテルに待機せねばならん」

『で、その待機を私達に?』

「そうじゃ」


ホテルに待機する役割を教育実習生と執事に任せていいんだろうか。


「そう不満そうな顔をするな。明日は自由に過ごしてもらって構わん。それに、」


手渡される、カードキー。


「特別待遇すると言うたであろ?ぬしらにはスイートルームを取ってある」

「は!?」

「スイート!?」


驚愕する2人の反応を楽しむように笑う理事長。


「ホテルの敷地内ならどこをうろついてくれてもよい。自由に過ごしてくれ」


"ではの"と。あっさりと私達から離れていく彼女。

取り残されたのは私達3人のみ。

それからフロントに確認して今日泊まる部屋に向かえば。

冗談でもなんでもなく、本気でスイートルームだった。

302→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:ワケあり生徒会
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:聖夜 | 作成日時:2022年8月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。