157《内に秘めた出来事は》 ページ7
〈瞳side〉
今日は何かがいつもと違っていた。
それは今年初めての雪が降ったとか、そういう話ではなくて。
何かが大きく変わるような、そんな感じ。
聖夜が学校に来なくなってから何日たったのだろう。
彼女がいなくなってからというものの、私はどこか不安定だった。"私"のどこか一部が欠けてしまったかのような不思議な感覚。
さらに、変わったことといえば、陽平からのいくつかの指令。
私に出された指令は"可能な限り莉鏡ヒナと接触しないこと"。
聖夜を生徒会から追い出すことに成功した莉鏡ヒナが次に手を出す可能性が高いのが私だから、だそう。
綾には"私と一緒にいること"。何かあった時のためにって。
だから、最近の私達は二人でデートしてるという名目のもと、学校に行かなかったり、行っても屋上とかで綾の勉強を見ていたりしている。
「･･･これ、いつまで続くのかしらね」
「･･･さぁなー。でも、陽平とかが何かしら動いてくれてんだろ」
「随分他人事ね」
「正直今回俺らにできることは精々陽平に言われたことを守ることぐらいだ。俺だってこんな貧乳なんかと毎日勉強したかねーんだ、我慢しろ」
「教えてもらってる立場で、ほんと失礼ね！私だって我慢してんのよ！」
「あぁ？誰も教えろなんて頼んでねーよ！あー、疲れた。休憩なー」
「30分前にも休憩したじゃない！！」
綾はほんとに勉強が嫌いなようで、私の言うことなんて聞きもせず、さっさと椅子を横に並べて横になってしまう。
こうなってしまうともうどうにもならない。
「そーいえば、優斗の話聞いたか？」
「優斗？優斗がどうかしたの？」
「今、莉鏡ヒナは優斗にべったりらしい」
「は！？なんで･･･昴は？」
あんなに昴の婚約者に固執してたのじゃないの。
「あー、別にあのチビのことが好きとかそういう話じゃなくて」
「うん？」
「今、陽平はパソコン室に籠りっきりで、俺らはあいつに接触しないようにしてる。カナは仕事。よって、莉鏡ヒナが絡めるのは同じクラスのチビだけってことだ」
「昴はどうしてるの？」
「それが、部屋から出てこないらしい。出てきてもパソコン室直行で莉鏡ヒナには目もくれないらしいな。よって、莉鏡ヒナは鬱憤が溜まっているから余計にチビに絡む、と」
･･･優斗･･･可哀想に･･･。
この問題が解決したら何かご褒美をあげよう。
うん、そうしよう。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
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天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
