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生徒会室に残された俺ら3人。
考えてることは、言わずとも一致していた。
「まだ潰せねぇ」
昴の苦々しい声が部屋に響く。
その通りだ。まだ潰せねぇ。まだ時間がかかる。
ヤツらを完膚なきまでに叩き潰すには。
「なんにしろ警戒するに越したことはないね。瞳ちゃん達には今まで通り、情報が入らないようにするしかない」
「あの貧乳にバレたらうるさそうだしなー」
「送迎係、増やす?綾」
陽平がパソコンの画面から視線を俺に移す。
メープル色をしたその瞳は、挑戦的に光っていた。
「冗談、1人でジューブンだよ。増えたら逆に動きにくくてしょーがねぇ」
言いながら、昴に視線を移す。
漆黒の瞳が考えるように一瞬揺らめいたあと。
「綾」
「あー?」
「護れるな?」
誰を、なんて聞く必要もない。
そんなの決まってる。
「誰に聞いてんだよ、昴」
護ってやるよ。絶対。
1人は俺の女なんだし。
不敵に笑えば、昴も満足したように口角を上げた。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年5月20日 23時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです!これからも頑張ってください!! (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー!ありがとうございます頑張ります! (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー!!これからも更新頑張ってください!!楽しみにしてます! (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました!ありがとうございます頑張ります!! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:聖夜 | 作成日時:2018年8月14日 20時