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「･･･受け入れてくれたんだろ？アイツらは」
『まぁ。【二度と離れるな】って言われました』
暁も藤城も秋山も岬も吉良も。
みんな私達を繋ぎとめてくれる。
「離れたいのか？」
はた、と白衣が音を立てて靡く。
『･･･わからない、です。一刻も早く離れたいとは、もう思わなくなってしまった、けど』
キュ、と手を握る。指先は寒さで感覚を失っていた。
『離れられなくなる前に、離れてしまいたい。でも、わからなく、なる。色んなこと、考えて、考えて、思い出して』
最近は夢にまで見る。それが嫌で、起きて、そしたらまた思考が廻って。
『･･･今まで必要なかった感情とかを知って、もう、手遅れなのかもしれないって考えたら、怖くて』
いつか離れた時、前の私に戻れなくなる気がして。
怖いから、いっそ手放したくなる。
そんなことできもしないのに。
「･･･天宮」
ふわりと、頭を撫でられる。
一瞬、もうしばらく会えていない透夜のことを思い出して鼻の奥がツンとした。
「そんな顔、するな」
『･･･これが、好きってことかなって』
その声は、あまりにも切羽詰まっていた。
そしてその私の言葉に返事をしたのは。
「【好き】って、誰のことを言ってんだ？」
低い、低い声。
振り向いた先にいたのは。
風に髪や制服をはためかせながら近づいてくる彼。
ただ歩いているだけなのに1枚の絵のようにとても綺麗でとても迫力があった。
『･･･暁』
私の目の前に立った彼は、つ、と私の顎を指で掬い上げる。
強制的に合わせられた視線は、今回も例に洩れず逸らすことができない。
「聖夜、どういうつもりだ？」
『何、が･･･』
妖艶な甘さを孕んだ声が、キュッと私の首を締める。
「俺を拒むくせに、なに他の男に告白してんだよ。いい加減にしねぇと、」
不敵に上げられた口角。意地悪な瞳。
最近の彼はずっとこうだ。
ぬるま湯につかってるような、真綿で首を絞めるような。
そんな態度で、私に接する。
「お仕置き、するぞ」
『っ、』
それに、私もいつまで経っても暁のこの態度に慣れることが出来ない。
「おいおい。ガキがなに色気づいたこと言ってんだよ」
その声で固まっていた身体が息を吹き返す。
咄嗟に暁から距離を取って、先生の方を振り返った。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
