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「おい、お前こういう時くらい言い返せよ。"美鷹の会長補佐は自分だ"って。あんな女、俺らは認めてねぇっつーの」
眉間の皺を隠そうともせず言う綾。
「ふふ。聞いてた通りの人ね、藤城綾君。貴方との話は天宮さんとの話が終わったあとね？さ、行きましょ天宮さん」
動じることも無く、綾にそう言い放った彼女。
ひらりと近づいて、聖夜の手を取る。
「話はすぐ済むわ。だから、行きましょ？」
拒絶を許さない強い眼差し。声音とは裏腹な強い言葉。
そんな彼女の手を。
『貴女と話す暇ないの』
聖夜は思いっきり振り払った。
可愛らしく声を上げてよろめく莉鏡ヒナをちらりとも見ず、暁の目の前につかつかと歩み寄る。
ソファーにいつも通り座る昴を見下ろした聖夜は。
『"終わりの日"は思ったより早かったわね』
それだけを言い落として、生徒会室から出て行った。
"終わりの日"それは紅明の生徒数人が美鷹を襲撃した日に聖夜が口にした"一緒にいる期限日"
「っ、聖夜！」
後を追って生徒会室を飛び出す。
そんな私を追って綾も生徒会室から出てくる。
これでもう終わり、なんて認めたくなかった。
〈聖夜side〉
翌日。
「莉鏡ヒナです」
朝のホームルームで紹介されたこの学校3人目の転校生。
「この学校の生徒会長、暁昴の婚約者で、"代理"をしてもらっていた天宮さんに代わって、今日から会長補佐になります。よろしくお願いします」
彼女はそう挨拶をして、空いている席･･･"私の席だった"空いている席に着席したらしい。
これはホームルームが終わってすぐ、授業をサボってまで音楽室にやってきたスミレとタクに聞いた話。
スミレは酷く憤慨していて、タクは信じられない、とでも言うかのような顔をしていた。
「あの女ほんとなんなの！？アイツの席別に用意してあったじゃん！！なのに･･･っ！」
「それに、昴君は婚約者がいるのに彼女を作るような人ではないし･･･」
というように先程からずっと話し合っている。
どうやら、彼女は徹底的に私の居場所を無くしにかかっているらしい。
『２人共授業戻ったら？』
「聖夜は戻らないの？」
『もちろんここで1日過ごすつもりだけど』
「なんで！？」
なんで、も何も･･･
『私の居場所はもう』
生徒会室にも、教室にも、
『全て』
この学校にさえも
『会長補佐"莉鏡ヒナ"のものだからよ』
人間関係でさえも･･･ね。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
