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シャワーを終えて、生徒会室に戻る。
もうみんないつもの位置に座っていて。
優雅に紅茶なんて飲んでいた。
「･･･お前、」
暁が訝しげに眉根を寄せる。
その理由は充分にわかっていた。
『暁のおっきかったのよ、仕方ないじゃない』
上下のスウェットを渡されたのに、私が上しか着ていないからだ。
「姐さんえろ〜い」
澄ました顔で、そんなことを言い放つ秋山。
『何がよ。このぐらいの丈の服普通に売ってるでしょ』
そう。
いくら上しか着ていないといっても、ダボダボのそれはワンピースといっていいくらいの丈があった。
「わーかってねぇな〜。ちなみにさっきのセリフも結構えろかったけど〜？」
『･･･どれよ』
「"暁の･･･"あたり」
『はぁ？』
意味わからない秋山はとりあえず無視して。
暁に目を向ける。
『暁、一応礼を言っておくわ、ありがとう。洗って瞳に持たせるから。じゃ、ーー「もういい、わかった。聖夜、こっち来い」』
告げようとした別れの挨拶は、暁のその一言で無理やり押し込める。
変に反抗してもいい事ないのは、重々承知しているので、渋々言われるままに彼に近づいた。
近づいたのは、いいけれど。
『･･････』
ソファーの目の前で立ちすくむ。
立ってるのも変な話だけど、座るのも変な話だ。
だって帰ろうとしてたんだし。
「･･･何してる」
『何、って』
むしろこっちが聞きたい。
呼んだのは暁なんだから、最終的な指示までちゃんと出しきってほしい。
近づいてどうしろと？
「早く座れ」
『や、でも、』
「チッ」
舌打ち？呼んだのはそっちのくせに？
私の立場知ってるくせに？
『理不じ、わっ』
腕を引っ張られて、なだれ込むようにしてソファーに座る。
白いソファーの暁の隣に。
座ったのは、いいけれど。
とても、居心地が悪い。そんな私の心境を知ってか知らずか(きっと知らないだろうけど)、みんな平然と紅茶を飲んでいる。
･･･どういう状況なの、今。
『･･･あの、』
小さく声を上げると、暁はちろりと視線だけこちらに向けた。やっぱり彼の顔はイヤミなくらい整っている。
それは彼だけじゃなく、他のみんなもそうだけれど。
『･･･私、ここに座ってていいの？？』
私の質問にぴたり、一瞬だけ室内の時間が止まった。
カチ、と誰かがカップをソーサーに置く音が響く。
なんだか妙な雰囲気に、たらりと冷や汗が背中を舐めた。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
