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静まり返った部屋に響いた私の声。
「貴女が知らないのも仕方ないんじゃないかしら」
次に矛先が向いたのは私だった。
目が合うと同時に身体が動かなくなる。
「だって、そもそも貴女には記憶がないじゃない」
あぁ、もう。どうして？
「でも、プロに調べさせたのにそれ以上のことはわからなかった！！」
どうして貴女が、それを言うの。
「過去にやましいことがあるから、この女の家が高いお金出して隠してるんじゃないの！？」
やめて。せっかく、
「"犯罪者の娘"に資格がないなら、この2人にだって資格なんてないわよ！」
足元を、影が舐める。
"あの日"のことが、鮮明に頭に浮かぶ。
「色んなこと、考えてからにすれば？王女と姫を選ぶこと」
それだけ言い放って、綿貫仙太郎を連れて教室を出た彼女。
でもそんなことは、今の私にはどうでもよくて。
頭がガンガンする。1度回り始めてしまった思考は、あっさりと私をあの瞬間に引き戻した。
白がちらついて、眩しくて、たまらない。
誰も、何も言わなくて。
黙ってトレーナーだけを身につけ直した聖夜が、ふらふらと立ち上がって、昴に近づくのをぼんやりと見ていた。
聖夜は昴の肩に無理やりブレザーをかけて、出口へ向かおうとしたけれど。
『、』
ばさりと、ブレザーの落ちる音がして。
黒の彼に手首を掴まれて、それ以上進むことを阻まれた。
『･･････放して』
こんな時でも彼女はどこまでも冷静だった。
「聖夜」
『放、』
「いやだ」
私の隣にもいつの間にか綾がいて。
「お前らが自分の口で説明するまで、放さねぇ」
「っ、」
目だけ此方に向けてそう言った黒の王様の言葉に、本気だと悟った。
私達が黙ったままでいれば、きっと彼は聖夜を放さないし、私も帰してもらえない。
ズルい人だと思った。
心から。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
