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〈瞳side〉
「ど、うして･･･？す、ばるさん」
ここにきて、ようやく彼女の声が頼りなく揺れるのを聞いた。
「･･･どうして、だと？」
その声に、抱きしめている聖夜の肩が震える。
相変わらず無表情だけど、微かに震えている冷えきった彼女の背中をそっと叩いた。
「美鷹で起こっていることを俺が把握できないと思うのか」
「っちがっ、どうして、この子のこと･･･っ。王女はっ」
「王女は間違いなく聖夜ちゃんだよー」
昴に変わって答えた優斗の前髪が揺れる。
莉鏡ヒナは間髪容れずに、それに食ってかかった。
「バカなこと言わないで！王女は私よ！だって、」
「【だって婚約者だから】？残念、もう違うんだよね」
いつものパソコンを持った陽平が、とても冷たく笑う。
「な、に言って！」
「ほら。コレなーんだ」
手に載せたパソコンの向きを変えて、彼女に画面を見せる。
その画面を見た瞬間、彼女の顔が凍りついた。
「ど、うして！？嘘よ！こんなの絶対嘘！」
「嘘じゃね〜よ。ネットニュースだよ〜、それ」
「っ、急になんてありえないでしょ！？どうしてお父様が逮捕されるのよ！！」
不思議と、なんの感情も湧いてこなかった。
「･･･ま、さか･･･」
ぼろぼろと不格好な言葉が音になる。
彼女の視線は、昴一人だけに向けられた。
「まさか、全部、昴さんが･･･？」
紡ぎ出された質問は頼りなく揺れていた。
それに対しての彼の答えは、
「なんであれ、お前の父親は犯罪者だ。そうなればもちろん」
とても冷淡なものだった。
「その娘であるお前との婚約も破棄だ」
ただそれに同情する気にはなれなかったけれど。
「さっさと帰って身の振り方でも考えな、クソ女」
毒を吐く綾のことをキッと睨んで。
そして、彼女は口に出したのだ。
"隠し事"を。
「この女にだって･･･」
指先を向けられた瞬間、身体の中が引きつる。
嫌な予感に、脳が粟立つ。
「この女にだって王女やら姫やらの資格はないわよ！」
頭を過ったのは、最初の日の純白。
身体中に絡みついて、身動きが取れない。
『言うな！！』
「知らないでしょ！？この女と華月瞳は双子なのよ！」
聖夜の叫び声と莉鏡ヒナの言葉が聞こえたのは同時だった。
「幼馴染だとか言ってる理由も苗字が違うのも、この女が捨てられたから！」
聖夜と私が双子だなんて。
そんなの。
「･･････嘘･･･」
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
