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どうやら、彼女は私が想定していたよりもかなりの女王様気質だったらしい。
そこまで思考が追いついたところで、突然視界がひっくり返って、背中に鈍痛が走った。
「仙太郎」
自分の上にいる彼の顔を見上げる。
「さっき言った通りよ。その女を」
この状況で、どういう展開が待っているかなんて、わからないほど馬鹿じゃない。
「思う存分、残忍に犯して」
するりと私の首元にあったネクタイを解いて、それで私の手首を縛る。
くらりと脳が揺れる。
気持ち悪い。吐き出しそうなほど。
悔しいから顔には出してやらないけど。
彼は無表情のまま、言葉一つ零さずに動く。とても単調に、私のブレザーとトレーナーを剥いだ。
「あぁ、そうだ。ここ、教室から離れてるし、今は授業中だから誰も来ないわ。安心して叫んでくれていいのよ？」
そう言って、彼女は携帯をポケットから取り出す。
ライトが光って、映像を撮っているのだとわかった。
「絵的には、泣き叫んでくれた方がいいんだけど？」
ひり、と喉の奥が痛む。
それと比例するようにブラウスのボタンが外される。
腹部が外気に触れたとき、さすがに表情が崩れるかと思った。
「泣くどころか、表情一つ変えないの？つまらないわね」
これでも、結構ギリギリよ。ほんとに気持ち悪い。
泣く泣かないに関しては"泣けない"だけなんだけど。
受け入れるしかない現実の、ささやかな抵抗だった。
携帯片手に腕を組みながら、冷静に事を見続ける彼女。
早く壊れてしまえという意志がありありと伝わってきた。
表情を崩さないことに集中して意識を逸らしているうちに、ブラウスは全て剥がされていた。
そして、彼の手が背中に回る。
ぷつ、と小さな音を立てて、胸元の締めつけがゆるんだ瞬間。
バタン！と大きな音を立てて蹴り倒された部屋のドア。
「･･･そこまでだ、クソ野郎」
久しぶりに聞いたその声に、思わず息を吐いた。かつかつと近づいてきて、がっと綿貫仙太郎を蹴り飛ばす。
蹴られた彼はその勢いのまま壁にぶつかって、苦しげにごほごほと数回咳を零した。
「おー、痛そ」
「次、俺にやらせろよ、昴」
それに返事をせずに、彼は私の手首を縛っていたネクタイを解く。そしてばさりと自身のブレザーを私に被せた。
それと同時に、走り寄ってきた瞳に正面から抱きしめられる。
それに酷く安心する反面、とても怖くなった。
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聖夜(プロフ) - 天宮さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月20日 23時) (
レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
天宮(プロフ) - この小説とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 9819c94959 (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ちゅんさん» お待たせしましたー！ありがとうございます頑張ります！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 待ってましたー！！これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
聖夜(プロフ) - ラビットさん» お待たせしました！ありがとうございます頑張ります！！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 8b1588b2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖夜 | 作成日時：2018年8月14日 20時
