検索窓
今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:241,143 hit

41話 ページ46

Aside

『…な、なんなのよ…』

さ「Aさん?」

里見が片手にコップを持ちながら歩いてきた。

さ「あーあ、お肉落ちてしまってるじゃないですか」

里見は肉をぱっと拾い、トレイにのせた。

さ「もうみんな席に着いてますよ、急いでください」

『う、うん…』

里見は私が急いで料理を選んでいる間、何も聞いてこ

なかった。

肉がぐちゃぐちゃになっていた事も、お皿が割れてい

た事も…。

私は料理を運び、お金を里見に払ってもらい終わると

みんなの待つ席へと戻った。

こ「遅かったね。Aさん」

『ごめんね!』

私はチーズフォンデュを口に押し込んだ。

『おっ…おいしぃ』

じ「やろ?これはお金いらんし、食べ放題やしね」

机の真ん中で、チーズがぽこぽこと音を立てている。

な「ここ、夜に来てもカップル割りがきくからねぇ

って聞いてる?里見!」

さ「んぁ? 何?」

カップル割りかぁ…私もいつか…って!

そんな人いないし!…ね

食事を終え、私はトイレに立ち寄った。

里見って表裏変えるの、上手いよなぁ…

裏で普通の生活だと、絶対桃山家潰れるね!

断言できる!

私は鏡をフッと、見上げた。

私の後ろに映っていたのは、さっきのお嬢様方だった

お嬢「ごきげんよう、庶民のお姫様」

『…ご…ごきげんよう…』

何しに来たんだろ…。

お嬢「私達が何を言いたいかわかっていらっしゃっ

て?」

『…え?』

お嬢「たかだか庶民風情のあなたが、里見様にお近付

きになるのが許せませんの!」

さ…里見!?

お嬢「黄金クラスにいるだけでも腹がたちますけど

とにかく!同室は辞退なさって下さい!」

はぁ!?

『あ…あのねぇこっちだって好きで里見なんかと居

る訳じゃないの!』

私は思わず、思ってない事を言ってしまった。

お嬢「…なら同室は辞退なさって頂ける…という事

ですか?」

じ…辞退か…。

お嬢「貴方に選択肢はありません。もし、辞退して頂

けないのであれば、貴方の親御様のお店を…」

『脅すつもり!?』

お嬢様達はニヤリと笑い、トイレから出ていった。

私のお母さんは必死に、小さな文房具屋を営んでいる

潰されるぐらいなら、喜んで、里見との同室…

辞退してやるわよ!!

42話→←40話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
395人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , さとみ , 学園   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なろる - わーお…ゆいさんNICENICE!!やっぱね?主なんだよなァ??…楽しみにしてます…コロナにお気を付けて頑張ってください。 (2020年3月13日 18時) (レス) id: 65fedff2ea (このIDを非表示/違反報告)
イン - 予想の斜め上という( ゚д゚ )すこっ (2020年3月12日 22時) (レス) id: ddf20db866 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - リト@歌い手色の占ツク民達さん» えぇやったあ!!!!!!!!(!!?!!?!!?!!?!!?!!?!!?!!?!!?!!?!) (2020年3月12日 18時) (レス) id: a2fa91df99 (このIDを非表示/違反報告)
リト@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - よし!なら、代わりに夢主ちゃんがさとみくんとキスしようそうしよう。 (2020年3月12日 1時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ゾクゾク… (2020年3月9日 20時) (レス) id: a2fa91df99 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れい | 作成日時:2020年2月1日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。