猫かぶり王子と私［stm］

28話 ページ33

Aside

ま「おはようございます！Aさん」

真歩がバタバタと走ってきた。

『おはよ！』

ま「先日の黄金クラスのバンド！拝見されて頂きま

したよ！」

そう。私は黄金クラスでのバンドでボーカルをした。

大成功だったはず…

『ま、真歩…私音程外れてなかった…？』

ま「大丈夫でしたよ！なんか…Aさん、いつ

もよりキラキラしてましたし！」

そ、そうだったのか…。

ま「あ、そういえば…Aさんがバンドしてい

た時、スカウトマンさんが来ていたの…知ってまし

た？」

ス…スカウトマン！？

？「吉岡さん！吉岡Aさん！」

…！？

突然後ろから名前をよばれ、カバンを引っ張られた。

振り返ると、短髪の背の高い男の人が、私の鞄の持ち

手を握っていた。

『ななななんですか…』

？「僕はこういうものです」

そう言って、男の人は私に名刺を差し出してきた。

見ると…«中島大輝»という名前、«スカウト»という

単語…。

『スッ…スカウト！』

だ「はい。僕はモデルのスカウトマンをしています」

わっ…私モデルになっちゃうの！？

私の容姿…人から見て、実は可愛く見えてたの！？

モデルになったらお金貰えて、家族にご馳走できて

それで…

だ「ぜひ貴方に…」

きっきったぁーー！！

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