猫かぶり王子と私［stm］

20話 ページ24

Aside

さ「皆わかってるとおもうけどもちろん先生はいな

い」

え！？そうなの？私、知らないよ？

さ「俺が教えるから、朝、女の子にケーキを貰った

これを使って、今日のレッスンをしたいと思う。」

な…なるほど でも、里見、教えられんの？？

さ「まず…」

里見がテーブルマナーなど事細かに説明する。

そんなのどこで覚えるんだか…。

さ「おいA。聞いてんのか？お前のために、

説明してやってんだぞ」

『き…聞いてます！』

私の返事を聞くと、里見はケーキを箱から取り出した

まるで、お店に売っているような美味しそうなケーキ

さ「ではどうぞ、食べてみてください」

里見の合図により、皆真剣にフォークを握り、ケーキ

を食べ始めた。

あっ！私の好きなミルフィーユだ！

よし！1枚1枚食べちゃお！

そして…私はケーキのパイ生地をめくってたべていた

その時…。

さ「A！！」

『ひぃぃ！な…なんでしょう？』

さ「お前、ミルフィーユの魅力を知らないのか！」

ミ…ミルフィーユの魅力？

さ「ミルフィーユはなぁ、しっとりかつらあっさり

した風味が特徴のケーキだ」

『は…はぁ』

さ「お前みたいに、生地を1枚ずつはがして食べる

とカスタードとのバランスが会わなくなるそして！

何通りにも渡って食べ方がある！それがミルフィー

ユの1番の魅力とも言える」

『は、はい』

さ「mille feuille.フランス。ミルフイエとも言うん

だ。原義は千枚の葉」

な…！？無駄知識だ！

さ「まずはジャム！苺やブルーベリーなど様々な

ジャムと一緒に味わえる。そして…」

こ「分かった分かった。もうやめて里見」

恋論君が、里見の止まらないミルフィーユの魅力やら

の語りを止めてくれた。

『た…助かった…』

こ「あはは。ごめんね？Aさん里見は大の甘

党でね」

紫音くん達を見ると苦笑いしていた。

甘党って里見が？

なんか意外かも…。

里見って、冷血でドSで変な所ばっかりだと思ってた

21話→←19話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す