【utit】自 作 自 演 の キ ス 魔 、 ま ふ ま ふ【mfmf】

キス魔 ８　まふまふ ページ9

『はぁ･･･』

僕、なにしてるんだろ。
なんて思いながらソファに座った。

【っ･･･私･･･家帰る】

なんであんな泣きそうな顔して、帰っていったんだろう。

『ん･･･ふわぁ･･･』

明日、そらるさんに相談･･･
そこまで思ってハッとした。
そらるさんから送られてきたあのメールの内容を思い出した。

【お前がぐすぐずしてるなら、俺がAのこと取るから】

相談はできないか。
ライバルになるわけだし。
それなら･･･
あ、あの人はどうだろう･･･？
聞いてみよう･･･
そこまで考えて僕は眠りに落ちた。



『ん･･･』

あれ、外明るい･･･？
ん？

『え、明るい！？』

嘘、寝過ごした･･･？
僕はまずい、と思いながら机の上に置いていた携帯を手に取った。
朝の８時３０分･･･
ヤバイ、だいたい１５時間は寝てる。
というかメールと電話がすごい来てる･･･
僕はため息をつくと、頬に手を当てた。
すると、着信が来た。

『･･･ちょうどいいときに』

ボソッと呟くと、僕は電話に出た。

「あ、やっと出た。ずっとかけてたんやけど、何してたん？」

少し怒ったような声に僕は苦笑いを浮かべた。
心配させたうえにメールの一つもよこさないとなるとそれは怒るか･･･

『ちょっと寝過ごしちゃった。えっと、それで、なに？』

「今日、一緒に遊ぼうかなって。空いてる？」

『空いてる！僕もちょうど話したいことがあったんだ！』

「そうなん？ならラッキーやな！それじゃあ今から向かうから！」

『はーい。待ってるよ、るす君』

僕は電話を切った。

キス魔 ９→←キス魔 ７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す