【utit】自 作 自 演 の キ ス 魔 、 ま ふ ま ふ【mfmf】

キス魔 １７ ページ18

その相談のあとも恋の話は続いて、まふとの思い出のことだったり、今の私のまふへの想いだったり、色々な話した。

「恋ってええもんなんやなぁ〜･･･恋はもーもく？っていうのがよう分からんくて興味なくしてたんやけど、恋してみたくなってきた！」

キラキラとした目で楽しそうに言うものだから、そうですかと返した。
でもよくよく考えて、ん？となった。

『月斗･･･坂田さんって恋したことないの？』

月斗にそう聞くと、月斗は興味なさそうな顔をしてさぁ？と小さく首を傾げた。

「そういう話は聞いたことないけど･･･恋してたの気づかなかっただけかもしれないし」

「いやいや、何言ってんあまちゅ！さすがに気づくで？多分やけど！！」

堂々と多分と最後に付け足した坂田さんに苦笑をこぼした。
よくこんなに堂々と言えるな、いや、そこが坂田さんの良いところなんだけど。

「･･･まぁ、天月が言った通り坂田は気づかないだろうな。アホだし」

「んなっ！！別にアホやないもん！せめて言うならバカにしてーや！！」

私は小さくバカでいいのか･･･と呟くと、坂田さんは自信満々にうん！と笑顔で頷いた。

『バカもかなり酷いと思うのは･･･私だけ？』

「いや、普通に悪口だから。･･･まぁ本人が言うんだし、いいんじゃない？」

「･･･ほんとアホ･･･」

ボソッと浦田さんが呟いた一言に、坂田さんは反応をして、あーーー！と声を上げた。

「うらさんまたアホって言った！アホって言った方がアホなんやからなぁ！？」

『え、なにそのバカって言った方がバカなんだぞに通じるものは･･･』

坂田さんが浦田さんにアホって言うなというのを浦田さんが適当にかわしていく、というのを私と月斗は苦笑しながら見ることしかできなかった。
･･･まふと私も、こういう風にまた仲良くなれるのかな。
ふられても、友達のままでいられるのかな？

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