TOP4短編集3

続き ページ24

牛｢こんなとこかな〜、だいっぶ綺麗になったのでは??｣

そのまま部屋を見渡す。
まぁ、大体並べただけなんだけど…

それにしても…
牛｢結構独り言言ったんだけど全っ然起きねぇな、こいつ…｣

時々寝返り打つから落ちるかと思って心配したんだぞ…

牛｢……｣

Aにブランケットをかける。

なんか目の下…クマ濃くなってんな…

牛｢頑張ってんだな…｣

牛｢……レトルトの手伝い行くか…｣

俺はそのままその場を離れた。


キッチンに行くとレトルトはカレーを煮込んでいた。

牛｢終わった〜｣

レ｢うっしー遅かったね、もうそろそろできるよ?｣

牛｢いやちょっとAにちょっかいかけてたからw｣

レ｢寝てる人襲うとか最悪ぅ…｣

牛｢冗談だってw｣

レ｢知ってるよw｣

そう言って俺は皿を用意する。

…やっべ、なんか腹減ってきた…

牛｢…レトルト、あのさ｣

レ｢うっしー多分同じこと思ってるよ｣

牛｢…皿3枚出しとく｣

レ｢ご飯多めに炊いといてるから｣

牛｢天才じゃん｣

レ｢まぁね｣

さすがレトルト、わかってるぅ

炊飯器を開けるとムワッと上がる蒸気。
そこには美味しそうに輝く米が…!!
ってそこは実況要らねぇな…

大体同じぐらいに盛った皿をレトルトに渡していく。
レトルトはカレーをよそりながら

レ｢うっしーそろそろAちゃん起こしてきて｣

と言った。

牛｢わかった｣

そうしてAの元に向かう。

牛｢A〜？…相変わらずの寝相だなw｣

Aの腕がソファから垂れ下がっている。さっきまでソファの背もたれの方に顔を向けていたのに、もう少しで落ちそうだ。

牛｢A、晩飯作ったから食べよ｣

体を軽く揺すりながらAを起こそうとする。

Aは小さく呻き声をあげながら目をうっすらと開ける。
で、また寝た。

牛｢おーいー…お姫様抱っこか…？｣

そう言うとAは｢ん!!｣と言って腕を伸ばしてきた。

牛｢…骨が折れるお嬢さんですね｣

そう言って持ち上げようと膝の裏に腕を入れた瞬間、
ガバッとAが起き上がった。そして、

｢待って!?今何時!!??｣

と言ってきた。俺は携帯の画面を見せて、

牛｢20時半ぐらい｣

と答える。するとAは安心したのかはぁ〜っと息を吐いた。そしてしばらくして俺の顔を見て、

｢…うっしーなんでいんの?｣

と言ってきた。

牛｢今日3人で集まる予定だったの忘れてたのかよ｣

｢3人…？え、もうそんな日??｣

と、ボケっとした顔で反応するA。

続きの続き→←労わってくれるレト牛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す