続き ページ44
キ｢…先生、覚えてますか?……先生にとってはただあの場を切り抜ける為だったかもしれない。けれど、｣
｢告白でしょ？覚えてるよ。｣
キ｢じゃあ言わせてください。A先生。……Aさん、ずっと前からあなたに1人の女性として、惚れています。僕と、付き合ってくれませんか…？｣
じっと私の顔を見つめる彼。
あぁ、ずっと言いたくてたまらなかったこの思いを…やっと彼に伝えることが出来る。
｢私で良ければ、よろしくお願いします｣
彼の目が大きく見開かれ、
キ｢え…ほ、ほんとですか…?僕の方こそほんとに良いんですか!!??僕なんかで…僕は…先生じゃないと嫌…なんですけど…も…///｣
｢私も…キヨくんじゃなきゃやだよ…??///｣
いい歳した大人なのに、顔が火照っている…全然大人として格好がつかないなぁ、私…
そう思い少しだけ凹んでいると彼の後ろの方から彼がいつもつるんでいた彼"ら"の声が聞こえた。
フジ｢うっそ…｣
ヒラ｢フジ!!気づかれるって!!｣
こーすけ｢もう気づかれてる気するんだけど…｣
こーすけくん。大正解だよ、キヨくんとっても冷たい目で君たちを見ているよ、多分私の目も冷たいと思う。
ヒラ｢フ〜ジ〜!!!このまま静かに立ち去る予定だったじゃん!!も〜｣
フジ｢や、だって!!自分らの担任の先生が親友と付き合ったんだよ!!??これが驚かずにいられるかって話!!｣
こーすけ｢俺らも驚いてるけど頑張ってこらえてたの!!!!｣
キ｢お前らさ〜…｣
ヒラ｢キ、キヨ!!これには訳が、いや、フジ!!フジが言い出しっぺだから!!俺とこーすけは関係ない!!｣
キ｢同罪じゃあ!!!!｣
楽しそうなみんなの様子を見て私は静かに微笑んでいた。胸はドキドキと波打っていたがなんだか気持ちがスッキリしていて、今にも他の3人に殴りかかりそうになっているキヨくんに声をかけた。
｢キヨくん!!｣
怒っている人とは思えないぐらいの爽やかで可愛らしい笑顔でこちらを振り返り、
キ｢なんですか!!Aさん!!｣
と返してくれた、と同時に私は彼に抱きついた。
｢キヨくん、私のこと好きになってくれてありがとう｣
キ｢Aさん…可愛い…///｣
と言い、私を抱きしめ返してくれた。廊下で見掛けたらいつも声をかけてくれたキヨくん。その時に感じたキヨくんの匂いが今は私を包んでいる。
｢キヨくん、私、キヨくんのこと好きだよ。よろしくね!!(ニコッ｣
キ｢はい!!一生幸せにします!｣
続きの続き(ほぼおまけみたいなやつ)→←先生になって勉強を教えてみた!!ver.キヨ
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作者名：雨夜と書いてアメヤと読む | 作成日時：2022年9月22日 20時
