続き ページ27
「……!!ガッチさん、なんでもないよ、大丈夫!!」
ガ「……そっか!!ゲーム、続きやんなくて良いの?」
「あ!そうだった!!」
画面にはGAME OVERの文字が表示されている。自分のことについて考えすぎてゲームのことをすっかり忘れていた…ひとつの事にしか集中できないこれも悪い癖だなぁw
ほんと、嫌んなっちゃうよ。
「もっかいやろ!!絶対次クリアする!!」
休日なのに暗い事考えててもしょうがない!今は目の前にあるゲームをクリアすることに専念することにする!
カチャカチャとコントローラーを動かす音が部屋に響く。ガッチさんはその様子を無言で後ろから見ている。1時間ちょっとして、休憩に入ろうと、ゲームを一旦止めるとテレビ越しに反射したガッチさんと目が合った。
「ガッチさん?どしたの??」
無言でテレビ越しに顔を見ているガッチさんに声をかける。
ガ「いやぁ、可愛いなぁって思ってw」
「か、可愛いって…そんなことないよ」
ガ「いーや?Aちゃん可愛いよ??他の男の目に映って欲しくないぐらい可愛いw」
「ガッチさん、メンヘラっぽくなってるよ?w」
ほら、今だって私に愛情をくれている。可愛い返事なんてしてないしできないのに。女の子っぽく素直に「ありがとう!!」なんて言えないのに。
ガ「Aちゃん、思ってること顔に出てるの、知ってた??w」
「え!嘘!!出てるの!?」
ガ「www他の人はわかんないかもしんないけど俺はAちゃんのことわかってるつもりだよ?だから、Aは堂々としてて良いんだよ。そんなに自分のこと責めないで??ちゃんとわかってるから…」
知ってたんだ、ガッチさん。私が悩んでたこと。
ガ「俺はAちゃん、そのものが好きだから。自分のこと責めて苦しんでしまう前に言うべきだったね…ごめんね……」
ガッチさんが後ろでしょんぼりしているのをテレビ越しに見る。小動物みたい…
私は後ろへ行きガッチさんを抱きしめた。
「ガッチさんは悪くないよ。悪いのは全部私。私がガッチさんに対して素直になれてないってこと。私の問題だから、ガッチさんこそ自分を責めないで」
ガ「Aちゃんだけのせいじゃない!!ほんとにAちゃんのこと好きすぎるんだ。離したくないぐらい。今すぐに変われたらみんな努力しないんだよ?だから、俺もAちゃんのこと一緒に考えて努力して、変わっていきたい。」
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作者名:雨夜と書いてアメヤと読む | 作成日時:2022年9月22日 20時