彩織の悩み。【You side】 ページ50
「何を作るの?」
「クッキーとかでいいんじゃないかな?
っていうか彩織がお菓子作ろうって…(笑)」
「まあまあ(笑)」
彩織と分担して作り始める。
それと同時に彩織が口を開いた。
「…好きな人がいるんだ。一年前から。」
「ほんと?結構前から好きなんだね。」
卵をボウルに落としながら私は笑う。
けど、次の一言で私の動きは止まった。
「なかじんが、好きなんだ。」
彩織は手を動かしながら淡々と言う。
私は彩織を見たまま動けない。
「一年前から、変わらない。
たとえ、なかじんがAのこと好きだとしても、諦められない。」
彩織はギターを弾いている真一の方を見た。
その目はとても悲しそうで、とても綺麗だった。
「あ、彩織…私、応援す…「ありがとう。
複雑だよね。
なかじんが自分のこと好きだって思ってなかったでしょ(笑)」
そりゃそうだよ。
私は慧と付き合ってるんだから。
でも彩織が私を頼ってくれたことが嬉しくて、
私は頬を伝うものを静かに拭った。
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╋雨降りジョーカー╋(プロフ) - 深瀬くんがいいです!!! (2018年11月22日 19時) (レス) id: 380c7fa183 (このIDを非表示/違反報告)
セカオワールド - 深瀬がいいです! (2017年10月19日 18時) (レス) id: 7cb6451a33 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - 深瀬がいいです (2017年6月18日 22時) (レス) id: 18b4420f71 (このIDを非表示/違反報告)
月雲 - 深瀬! (2017年4月9日 9時) (レス) id: fb42e5ce7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑草? | 作成日時:2016年8月23日 20時