眠り姫と。【Fukase・Nakajin】 (ページ5)

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恋敵はまさかのアイツ。【Fukase side】ページ5

「ちょっとー!!学校来たなら挨拶ぐらいしなさいよ〜!!」

後ろから聞きなれた声がして振り向いた。

「さ、彩織ちゃん。」

そこには幼馴染みの彩織ちゃんとなかじん。

学校来てくれて良かったよ〜と2人は喜んでいた。

「Aなんて私に毎日寂しいよーって言ってたもん(笑)

よかったねA〜!」

A…。そういえば名前知らないと思って名札を見ると「小咲」と書いてあった。

小咲A

名前にあってて綺麗な顔してるなと思った。

「だって隣の人がいないと寂しいんだもん。

それに彩織の幼馴染みってどんな人か知りたかったし…。

でも、慧君優しそうな人で良かった。」

さっきからその純粋な笑顔で心が浄化されてます。

慧君って…照れるし。

一目惚れってこういうのを言うんだって感じさせられた。

「深瀬よかったね!!こんなにカワイイ子が隣だよ？

A、先輩後輩関わらず人気なんだよ？」

「さ、彩織…そんなことないから…(笑)」

まあ、このルックスと性格なら皆惚れるよな。

ちょっと心が痛くなった。

「…そんなことあるよ？ほんとにAちゃん可愛いもん。」

「え…。」

「な、中島くん、あ、ありがとう…。」

驚いている俺と彩織ちゃんを他所に、なかじんはAちゃんのことを褒め続けた。

ああ。そういうこと。

なかじん。お前もAちゃんのこと好きなんだな。