Story 136 ページ31
MN「今日は焼肉にするか?」
MN「よく頑張ったな」
永遠と頭を撫でて子供扱いをしてくる
このヒョン…僕をなんだと思って
タトゥーを入れたと言っても思ったより痛くはなかった
そりゃ刺される方が痛いに決まってるから、どちらかと言えば痛みに耐性がついたが正解だろうけど
頭を撫でる手をはらいそそくさと事務所に戻ろうとバンに乗り込む
助手席に腰をおろしたヒョンは一度咳払いをするとハンドルを切った
ミラーからチラチラとこちらを見てくるヒョン
…うざいな
その目線がしんどい
僕はなんの心配もないし
痛くもない
ましてやタトゥーを嫌だとも思わない
それなのにヒョンは自分のことみたいに顔をしかめて
よく分からない…
ミラー越しに目が会わないように、目線を外に移すとウジヒョンのセブ…セブ…チームの広告がデカデカと掲示されてる
ウジヒョンだ
少し胸がふわってなって「SNSの更新をしろよ」って言うマネヒョンが思い浮かんで
その大きな看板を写真に撮った
「ヒョンが大きい」
コメントと一緒にさっき撮った画像を載せて更新する
今日はヒョンに何も言われないだろう
「少しの間肌が腫れると思いますがすぐに治りますよ」
そう言っていたタトゥーを入れたおじさんの顔が思い浮かんで
自分の胸もとと横腹をさすれば麻酔が効いているのか、ジンジンと肌がむず痒い
胸もとに入った真っ黒な太陽が襟からちらっと除くと謎の背徳感を感じる
そこにあった円形の傷口は塗りつぶされて、そこに傷があったことなんて分からない
真実を嘘で隠したような
そこに何があるんだろう
なんの意味や意図があってそれを入れたんだろう
そうやって考えてしまえば、僕のタトゥーにはなんの意味もない
意味なんて後でつけることだってできるけど、何となく理由のない太陽が情けない
横腹に入ったタトゥーは好きなのをどうぞなんて言われて適当に「失敗」と答えれば「failure」と書かれる始末
…failure
自分が失敗作だと戒めにされてるような気持ちだ
あのおじさん何を考えてんだよ
僕が失敗作?
…そんなの知ってるよ
わざわざ自分の体に刻まなくたって分かってる
…あぁ憂鬱だ
失敗と答えた自分に嫌になる
だからといって幸せの文字を刻むのも違う
意味がないのは背徳感があるけど何となく意味のあるものも情けなく感じる
…はぁ
なんで自分の体を見る度に失敗作だと知らしめられなきゃならんのだ
最悪だ
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弟丸。(プロフ) - 更新再開とても嬉しいですまた最初から一気読みしてきましたかなたさんのペースで更新していただけると幸いです主人公くんと他グルメンバーとの絡みが大好きです (2020年11月28日 22時) (レス) id: 6fd7fc297b (このIDを非表示/違反報告)
あす - とても素敵な作品です。MJさんとまた絡むかな?なんて期待もしながら読んでました。夢主さんが考えてることは、とても深くて興味深いです。自分に置き換えて読むと言うより、夢主さんをアイドルとして見ていて、気がついたら普通に推してます。ゆっくり長々すみません。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: d45d13a6de (このIDを非表示/違反報告)
酢(プロフ) - この作品が大大大好きです!!更新楽しみにしています(*^^*) (2019年5月12日 12時) (レス) id: 55af053cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなた | 作成日時:2018年12月27日 23時