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Story 133 V side ページ28

海外から帰ってきて、久しぶりに事務所によるとすぐに見つけた


小さくて

かっこよくて

男前で

可愛い


「あ!A」


声をかけない、わけがない

一度チラリと振り返って目が合うと、あからさまに嫌な顔をされる

相変わらず綺麗だな〜

そんな顔でさえ嫌に思えないほどに人形じみて整ったどこか幼い姿



TH「やっぱりちっちゃいな」


それはやっぱりいつも儚げで、つなぎ止めておかないと何処かに飛んでいってしまいそう

初めてあった日みたいに腕を掴む

そしたら初めてあった日みたいに僕の顔を見あげて、何こいつとビックリしてる顔をする


それもまた可愛い



TH「何してるの」

『…べつに』

TH「作業室に行くの?」

『…まぁ、はい』



Aは僕のことが好きだろうか

作業室に行くからと歩き始めるAの手を未だ掴んでいるのに、それを振り払う動作なんかしない

面倒くさいと思ってるのかも









TH「A、僕のこと好き?」




ピタッ


スタスタと歩いていた足がその場に釘を打たれたみたいに動かなくなって

ロボットみたいにこっちに目を向けるA

変なの



一度僕の掴んでいる手を見て、それから舐めまわすように上下左右に瞳をキュルキュルと動かす

品定めされてるみたい

僕が聞いたのに妙に緊張してしまう






ゆっくりと口を開いて

一度口をつむぎ直して

また口を動かすと今度はちゃんと言葉が返ってくる




『ぁ…ぼく、にはそういうの…まだ早いので』



さっきまでとは打って変わって顔色を伺い出す

変なの



TH「早いってなにが?」

『…失礼します』



今度は逃げようとするからまた腕を掴めば、観念したのか呆れたような顔に戻って









.









『…男好きですか。すみません僕にはそんな趣味ありません』








.









.









TH「…ぇ」




するりと抜けたAの手は、少し申し訳なさそうにゆっくり動いて体の後ろに隠れた






え、なんでそう思われたの?

え?


!?はっ!??




TH「!?ち、違うよ!!??そんなんじゃ」






そう否定している間もAは僕を申し訳なさそうに見つめて、すみませんともう一度謝ってくる


なんで謝るの

悪いことした気分になるじゃないか




TH「だから!違うって!!」





誤解を解こうとするけど、既に逃げ腰のAはすみません。そう言って足を動かした







最悪だ









TH「あぁぁ!!なんでこうなるの!?!」

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弟丸。(プロフ) - 更新再開とても嬉しいですまた最初から一気読みしてきましたかなたさんのペースで更新していただけると幸いです主人公くんと他グルメンバーとの絡みが大好きです (2020年11月28日 22時) (レス) id: 6fd7fc297b (このIDを非表示/違反報告)
あす - とても素敵な作品です。MJさんとまた絡むかな?なんて期待もしながら読んでました。夢主さんが考えてることは、とても深くて興味深いです。自分に置き換えて読むと言うより、夢主さんをアイドルとして見ていて、気がついたら普通に推してます。ゆっくり長々すみません。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: d45d13a6de (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品が大大大好きです!!更新楽しみにしています(*^^*) (2019年5月12日 12時) (レス) id: 55af053cbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなた | 作成日時:2018年12月27日 23時

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