Story 127 ページ21
｢オッパ！サランへ！！｣
｢Aヤー！！キヨウォ！！｣
｢ハートジュセヨ♡｣
『…ぁ、ね』
困惑という言葉が今の僕には一番似合っている気がする
たくさんの言葉に期待に応えようとアタフタと身振り手振りで動いてる
挙句の果てには猫の耳がついたピンを付けられ、花嫁さんが付けるようなベールを被せられ
よく分からない黄色いクマなのかネコなのか分からないぬいぐるみを抱かされる
｢A様！アニョハセヨ！！｣
『ね、アニョハセヨ』
｢私、プデュからA様のこと応援してるんです！｣
『あ、本当ですか？ありがとうございます』
｢はい！もう本当に大好き、生まれてきてくれてありがとう〜｣
そう言って謎に僕を様付けして呼ぶ変わった人もいれば
｢…｣
『…』
｢…｣
『…えっと、お名前は』
｢あ、え、その、う、ウンタク…です｣
『ね………何処から来たんですか』
｢あ、え、その、釜山…です｣
『あぁ』
僕と同じ…僕より話さない人もいる
｢オッパ！私、オッパと結婚したいです｣
『…来世でね』
｢オッパ！私、婚姻届持ってきた！！いつでもオッパが書いて提出して！！｣
『…来世で気が向いたらね』
｢オッパ！浮気しちゃダメだからね！！｣
『…君も浮気しないでね』
既に僕と付き合っているらしい女の子もいた
世の中にはたくさんの人がいるんだな、と今回のサイン会ではそう思ったし
思ったよりも芸能界の人達よりも面白くて優しくてそんな人達がいっぱいで
撮影とかするより遥かに楽しい
サイン会が一通り終わって
一息つこうとペットボトルに刺さったストローを咥えると、目の前から黄色い声が上がる
何事かと後ろを振り返るけど、ただの白い壁があるだけ
？
分からないと首を傾ければ
｢Aが可愛いから！｣
なんて声が聞こえて少し恥ずかしくなる
被せられていたベールが丁度よく顔を隠してくれる
机に伏せて顔を隠すと｢なんでですか〜｣｢顔上げて〜｣と柔らかい声が聞こえてくる
僕の歌を聴いてくれて、僕のことを愛してくれるペン達がこんなにもいてくれたのかと
胸の奥がフツフツと暖かくなる気がする
何に怖がっていたんだろう…
｢恥ずかしいのー？｣
『アニエヨ？…僕は普通です』
少し勇気を持って顔を持ち上げれば
キラキラした眩しいペン達がいた
ああ、僕はなんて幸せなn｢はい、それでは皆さんお待ちかねのAのランダムダンスの時間です！｣
…
やっぱり最悪だ
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弟丸。(プロフ) - 更新再開とても嬉しいですまた最初から一気読みしてきましたかなたさんのペースで更新していただけると幸いです主人公くんと他グルメンバーとの絡みが大好きです (2020年11月28日 22時) (
レス) id: 6fd7fc297b (このIDを非表示/違反報告)
あす - とても素敵な作品です。MJさんとまた絡むかな？なんて期待もしながら読んでました。夢主さんが考えてることは、とても深くて興味深いです。自分に置き換えて読むと言うより、夢主さんをアイドルとして見ていて、気がついたら普通に推してます。ゆっくり長々すみません。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: d45d13a6de (このIDを非表示/違反報告)
酢(プロフ) - この作品が大大大好きです！！更新楽しみにしています(*^^*) (2019年5月12日 12時) (レス) id: 55af053cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2018年12月27日 23時
