Story 81 ページ21
『僕がどんな目に合っていようが、その過去を知る権利はあなた達にはないでしょ』
静まり返った会場に
ヒンヤリと肌を震わせるような空気が走る
僕はそれに興奮してしまった
『どんな過去があろうが、僕は僕で他の何物でもないし何者にもなれない』
暑くなってどうしたんだろう
可笑しいな
『あなた方はそれを知ってどうしたいの...僕がこの不幸だと言われる過去でどれだけの同情という視聴率を集められるか。それしか頭にないでしょ』
ああ、もういいや
全部言ってしまおう
『同情してる自分に酔いたいだけなら、他の人をあたってよ』
『...すごい』
目の前でマネヒョンの焦った顔が見える
ヒョン
戻れないよ
今さら後悔して、やっぱりお前といられないなんて言っても無駄だよ
ヒョンが約束したんだ
僕の傍にいるって
なら、しっかり最後まで胸を張ってみていろよ
まぁ、無理だろうけど
僕を誇りに思ってくれればいいのに
それこそ無理かな
『うざいんだけど』
足を動かしだせば、マネヒョンの元に近づくわけで
顔が良く見えるわけで
よくわかんない顔をした人がそこに立っていて
笑ってるのか怒てるのか分かんない
サラサラ
髪の毛を優しくなぞる感触がして
ポンポンと頭を押された
MN「全くお前は!!!!...今世紀最大にかっこよく見えたぞ!!!???」
『うわっ...っ』
大きな声をだして僕を羽交い絞めする
苦しい
でも、優しい温もりを感じたような気がして
そのまま身を任せた
MN「あ〜あ、お前のせいで番組無くなるかも」
『僕のせいじゃない』
MN「残業が増えるな〜」
『知らないよ』
なぜか嬉しそうなマネヒョンが
歩き出した僕の後ろを楽しそうについてくる
僕は気が付いているよ
目の前で起こりまくってる社長がいるって
でも、ヒョンには僕しか見えてないみたい
『トイレ行ってくる』
MN「おう...え、あ。A待て!!待てって!!」
急いでトイレに駆けこめば
入口からマネヒョンと社長の大声が聞こえてくる
「あれはどうゆう事なんだ!!」
MN「す、すみません!...で、ですが社長が何でも言えと、」
「限度があるだろ!!まったく」
MN「よーく言っておきますので」
「...ははは。まぁ、いいさ」
「僕はね、Aらしさを初めて見たんだ。ちょっと感動したのさ。反省はしてもらうけどね」
何がどうなってそんな話になったのか分かんないけど
当分トイレからでれなそうだな
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からすみ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！この作品が本当に好きで、何度も読み返しています。これからも楽しみにしています！応援しています！ (2018年12月15日 0時) (
レス) id: 224d9dadf0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - Haylee :Dさん» そう言って下さると励みになります!!亀さん更新になりますができるだけ書くつもりなので、楽しみにしておいて下さるとあり難いです!!! (2018年6月5日 21時) (レス) id: 98d994049d (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - はじめまして。とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！次の展開が気になって気になって仕方がないです。 (2018年6月5日 9時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 白さん» ありがとうございます！遅くなりました！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - ゆずさん» 遅くなり申し訳ございませんでした！！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2017年9月23日 12時
