Story 58 WZside ページ29
『やっぱり、嫌です』
そう言ったAは、どうしようもなく子供だ。
初めて会った時、離した時は実年齢よりも考え方が冷めていて冷静沈着で大人なヤツだと思っていた。
けど、一緒にごはんにいって沢山話せば話すほどAの生態が分かって来て、俺の知っている中で一番扱いにくくて子供の心を持っている。
サンタクロースだって実在すると信じてるし、今思えばAが書く詩はどれもおとぎ話のようだ。
『だって...僕は』
WZ「言わなくていいよ」
『?』
WZ「わかってるから」
そう言えば、少しまゆをすぼめて怪しい。とでもいうように俺を見てくる。
人一倍疑い深くて、動物的感で好き嫌いを判断する。そのAの性格は俺は知ってる。
きっと今、こいつは俺を「本当にわかってるの?」「もしかしてエスパー」とか思っていることが手に取るようにわかる。
『...サイコキネシス』
WZ「...」
エスパーじゃなくてサイコキネシス。ニアピン。
WZ「お前は人が苦手で、誰かに見られたりするのが嫌い。ペットショップで生まれ育った動物じゃなくて、自然に育ってきた動物ってかんじだろ」
『は?』
ヒョンに対してその口の利き方はなんだ。と軽く指させば面倒くさそうにすみませんと頭を揺らした。
こいつ、思ってない。
Aは、簡単に言えば野生の動物で、それが急に人間に保護されて毎日監視されて息苦しい。そういう思いを今持ってる。
それは俺でもわかる。
SEVENTEENとしてデビューした時は、あまりの環境の変化に自分が付いてけず、Aと同じように大体の人に対して警戒していた。
でも、時間が経つにつれてその現状に脳が付いてくる。
今ではさほど気にしないし、言われなければ気にならない。
WZ「まぁ、俺はメンバーが居たから...」
メンバーも同じように悩んでお互いの気持ちを理解しあって今に至ってる。
だからっていうのもあるんだろうな。
WZ「ほら、Aはソロじゃん?慰めてくれるようなヨジャチングがいる訳でもないし」
『...うるさいです』
WZ「俺に頼ればいいんじゃない」
我ながら臭いセリフを言ってしまった。
前に目を移せばぽかんと口を開けた間抜け面のAが居た
「お待たせしました〜」
その開いた口にできたてホヤホヤのチヂミを放り込めばハフハフしだすからクスッとしてしまう。
WZ「食え。食えば回りなんか気にならなくなる」
とんだ屁理屈を言ってチヂミをほおばる。
Aは一瞬笑った。
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キリン(プロフ) - はじめまして！とても面白い作品で、ずっと読ませてもらってます！まさか私の好きなワナワンが出るとは…！嬉しかったです！！これからも更新頑張ってください！！ (2017年8月31日 1時) (
レス) id: f73061513c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 本当に面白いです！これからもファイティン！ (2017年8月30日 18時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
テング(プロフ) - また年末の歌番組の企画とかでロゼを出してほしいです！ (2017年7月24日 22時) (レス) id: 0d10e0d5be (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - たるぎピンスさん» まじすか！？作っちゃっても大丈夫ですか！？不安しかないっすけど、そう言ってくれると調子のって作ってみようかな思ったり…！貴重な意見ありがとうございます！カムサハムニダ！ (2017年7月17日 21時) (レス) id: 6b7554c4f3 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎピンス(プロフ) - この主人公でピョンテ作品…最高です← めっちゃ面白くて通知が来た時、テンション上がりながら読ませてもらってます！これからも頑張ってください♪ (2017年7月16日 22時) (レス) id: 4c7c015bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2017年7月16日 9時
