Story 42 ページ13
目を覚まし、体を起こしてただボーとする。
なかなか目が開かなくてしばらくすると、ようやく周りがハッキリと鮮明に見えだした。
少し横を見るとさっきまで僕が眠っていた筋肉質な膝が目に映る。
割と寝心地は悪くなかった…肉があった。
膝を貸してくれた彼はチラチラとたまにこちらに目をやっては、携帯に視線を移す。
…何なんだ
あ〜
膝枕してやったのにお礼がないのか？的なこと考えてるんだ
うわ〜芸能界やっぱり怖いわ〜
お礼とかめんどくさい…。
ゲーム音でなかなか眠れなかったのを無理に目を閉じて、脳をシャットダウンした僕の身にもなってよ。
うるさい。なんて一言も言わずに寝たんだから、感謝してほしいのはコッチだ…
なんて、こっそりと思うけど
勝手に膝を借りたのは僕で
それに文句を言わないでいてくれたのは彼の方だ
しょうがない。
席を立って部屋を出た。
ドアの脇の自販機で、飲み物を買った。
ココアが売ってある！しかもホット。
迷いなく最初にそれを選んで、オススメ！と表示されてあったオレンジジュースを選んだ
ガコンと雑な音を立てて出てきたそれらを手にして、部屋に戻る
『ありがとうございました』
これで満足ですか？
お礼したから、もう睨まないでくださいね。
心の中でそう言い続けていれば、目の前の…ジョン…ジョジョ…ジョングギ？グガ？グク？さんは、少し不思議そうな顔をして
JG「ありがとうございます」
ぺこりと小さく頭を下げて、それを受け取った。
…？
お礼がして欲しかった訳じゃないらしい。
じゃあなんで、僕のことを見ていたのか。
それだけが頭の中に残り、席についてただ呆然とそれを考える。
JG「…あの」
『はい』
JG「携帯なってますよ」
グガグギグクさんに言われてポケットの中の携帯を取り出すと、確かにヴーヴーと音を立てている
【CHEN 着信アリ】
その文字に、つい先日カトクでの内容を思い出した。
ご飯に誘ってくださった優男さん。
『ヨボセヨ』
CH［ヨボセヨ〜］
突然にごめんね。丁寧に、そんな言葉を出して喋るCHENさんに、また、優しさを感じる。
『ね、わかりました』
JG「…」
『…』
電話を切って荷物をまとめ、部屋を出る
後ろから「あｯ」と声が聞こえた気がしたけど、僕は早く家に帰ることにした。
…というか、どうでもよかった。
スタッフにお疲れ様と挨拶をして、マネヒョンに家に送ってもらうことにした
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キリン(プロフ) - はじめまして！とても面白い作品で、ずっと読ませてもらってます！まさか私の好きなワナワンが出るとは…！嬉しかったです！！これからも更新頑張ってください！！ (2017年8月31日 1時) (
レス) id: f73061513c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 本当に面白いです！これからもファイティン！ (2017年8月30日 18時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
テング(プロフ) - また年末の歌番組の企画とかでロゼを出してほしいです！ (2017年7月24日 22時) (レス) id: 0d10e0d5be (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - たるぎピンスさん» まじすか！？作っちゃっても大丈夫ですか！？不安しかないっすけど、そう言ってくれると調子のって作ってみようかな思ったり…！貴重な意見ありがとうございます！カムサハムニダ！ (2017年7月17日 21時) (レス) id: 6b7554c4f3 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎピンス(プロフ) - この主人公でピョンテ作品…最高です← めっちゃ面白くて通知が来た時、テンション上がりながら読ませてもらってます！これからも頑張ってください♪ (2017年7月16日 22時) (レス) id: 4c7c015bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2017年7月16日 9時
