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story 5 ページ6

死ぬかと思った。

パイプ椅子に腰掛け膝を抱えて小さくなる。



MG「良いできだったぞ〜!!」


やけにテンションの高いマネヒョンの声を聞きながら、自分が大勢の人の前で歌って踊ったことを思い出すと

恥ずかしくて仕方がない。



MG「お前がTVに映った瞬間、事務所にTV出演のオファーが殺到したらしい」



どうでもいい。



MG「雑誌の撮影もすぐに始まる、アルバムの予約も売り切れた」



だからなに



MG「これは俺らの事務所では初めての事だ!」



うるさいな。

ひとりにしろよ。



『そうですか』

MG「?もっと喜べ」

『無理です』

MG「ほら、これ飲め」


差し出されたカップを手に取ると、マネヒョンは外に出ていってしまった。

気を使ってくれたのだろう



マネヒョンは僕が失敗しなくて喜んでくれてる、正直、音楽が鳴り始めてからの事はほとんど記憶にない。

自分が自分じゃない感覚すらしていた。


楽しいという感情、嫌だという感情すらあったのか覚えていない。


この番組に出たことで、僕を見る人が沢山いる。

あーその人たちになんて思われるか。


ヤバイやつ。

よくこんな奴がテレビに出て歌ってるよな。

あいつが出れるなら自分だって


そういう事思ってるんだろうな。


そう思えば思うほど、気分は沈んでいく。



『…あち』


マネヒョンから受け取ったカップを覗くと、ホクホクと湯気を立てる甘い香りがする

大好きなココア。

夏でもホットでココアを飲む僕を、マネヒョンは変なやつだと言いながらそれをニコニコと見てるマネヒョンの顔が脳裏に思い浮かぶ。


あー

マネヒョン



僕は何のプレッシャーも無かったあの頃に戻りたいです。



コンコン

小さな音がして、顔をあげたそこには見覚えのある顔の人。


「挨拶しても宜しいでしょうか」

『…?あ、はい』


慌ててカップをテーブルに置くと、ゾロゾロとたくさんの人が狭い部屋に流れ込んでくる。

その光景に少し後ずさると、「すみません」と小さく謝られた。


なんか、こちらこそすみません。



「「say the name Seventeen!!アニョハセヨSeventeenイムニダ よろしくお願いします!」」


まばらにペコリと下げられる頭ひとつひとつに、どう挨拶したらいいのか分からずオドオドしてしまう。


『あ、えと…Aです。よろしくお願いします』


深々と頭を下げれば、何故かわからぬ拍手が起こる。







「あの、さっきのステージ凄かったです!」

『…へ』

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ももアマ(プロフ) - かなたさん» 読ませて頂きました!ロゼちゃん出てる!!めっちゃ嬉しいですっ!!もっとロゼちゃんとイチャイチャさせて下さいw更新頑張ってくださいっ! (2017年7月10日 19時) (レス) id: c6966780e2 (このIDを非表示/違反報告)
よんじ(プロフ) - こんばんは!いつも更新楽しみにしてます!!!今までのK-POP系統の小説で一番好きです!!!リクエストでBIGBANGのCDかヨンベがいいです!!!セブチのウジも捨てがたいですが初めての大物との絡みをみてみたいです!!よろしくお願いします。更新頑張ってください!! (2017年7月9日 22時) (レス) id: 9aeb6e8bdb (このIDを非表示/違反報告)
結慈(プロフ) - こんばんは!出来たらでいいのですが、セブチのホシくんか、EXOのチャニョルお願いします(*´ω`*)←統一性がない(笑) (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9666c43da2 (このIDを非表示/違反報告)
はな - こんばんは!ぶるぴんのロゼちゃん希望しますw (2017年7月9日 20時) (レス) id: 77cec8cec1 (このIDを非表示/違反報告)
ももアマ(プロフ) - かなたさん» 何度もすいません、欲を言うと、BLACK PINKはロゼちゃんの方がいいですw (2017年7月9日 20時) (レス) id: c6966780e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなた | 作成日時:2017年6月25日 8時

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