本当の願い (ページ2)

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「流星、飯行こうや」

「悪い、俺用事あんねん」

「えー、急ぎなん？」

「んーまぁ、そうやな」

HRが終わってすぐに望が教室に来た

神山くんが入院してる病院は13時から20時までが面会時間やから望と飯を食ってからでも十分余裕はある

けど、俺はすぐに神山くんに会いたかった
名前しか知らない、そんな彼に俺は惹かれてたのかもしれない

病院は学校の最寄りからバスで15分
有名な大きい病院やから外も中も綺麗でたくさんの人が存在してる

看護師さんに病室の番号を聞き、会ったことのない人のお見舞いに行くという謎の緊張感を持って病室に入った

中は大部屋になっていて何個かベッドが並んでいた

ほとんどの人がお年寄りの中、神山くんを見つけるのは簡単なこと。
俺はすぐさま神山くんであろう人に近づいた

「あの、神山くんですか？」

「え、あ、はい」

初めて見る神山くんの顔はイメージしていたものとは違い、

キレイな黒髪に女子が憧れるであろう広い二重幅、

真っ白な肌に少し尖った鼻、

とてもキレイな顔立ちだった

「あの、どうかしました？」

「あ、いえ、」

あまりにキレイすぎて俺は思わず見とれてしまった