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SunFlower3 ページ4

ツバサちゃんの家を知らないから自分の家に運んだ。

「ありがとうございました。お忙しい方なのに」

私はそういうと彼の前にスープを置いた。

「ありがと！忙しいけど今日はオフだったから」

「オフ？」

「ああ休みの事だよ」

「あ、なるほど…」

私が言い終わって長い沈黙が続いた。

沈黙を破ったのは彼で…。

「名前何て言うの？」

「私？私は、瀬川Aです」

「何か落ち着いた性格なんだね」

「ソレ、よく言われます」

「やっぱり？(笑)」

…………

話すことが何もない。

「そろそろ帰ろうかな？」

「そうですか。今日は本当にありがとうございました」

「いいよ。それよりもビックリしたわ。この子が翔ちゃんの元カノだったなんて」

「そうですよね」

「でもバレて別れたみたいだけど。翔ちゃんそんときめちゃ落ち込んでたからね」

「やっぱり恋愛って難しいんですね。アイドルって」

「まあ…。バレないようにするのはキツいけど…人間だしね。恋愛くらいはするよ」

「恋愛かぁ…」

私は昔の事を思い出す。

恋愛はくだらない。

男なんて嫌いだ。

「Aちゃんはさ彼氏とかいないの？」

「いないです。男性嫌いなんで」

「そんなこと言わないでよね。アドレス聞こうと思ったんだからさ」

「え？」

「ほら何かの縁かも知れないし？だから番号とアドレス」

「…いいですよ。連絡する事ないかもしれませんし」

「そんな悲しい事言わないでよ」

彼はニコッと笑い「携帯だして」と言われ、私は携帯を出した。

「はい。OK！」

「あの、今日…仕事じゃ……」

「え？ああ大丈夫。午後からだから」

彼はそう言い残して帰っていった。

その後メールが来た。

〈また今度一緒に飲もうね〉

と。