夕空に舞う椿の花 (ページ3)

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2輪の椿ページ3

結局行くことになったアネモネは、
リエと準備をしに行った。

「じゃあ暇だし、飯でも食いに行くか！」

『そうだね！』

一方、リエ達は...

「この洋服、動きやすいんじゃないかな。」

「それいいね！」

「じゃあ着替えてきなー」

「はーい！」

バタバタバタと走る音に続いて、
ガッシャーンという音がする。

「アネモネっ！？」

「あははー！また割っちゃった(๑＞؂•̀๑)」

「もー！何回目よー」

その写真にはアネモネの両親が写っていた。

何度も割ったせいで、ガラスはテープでベタベタ。
全くもう。と治すリエの前で、アネモネは

「ぱぱたちまだ帰ってこないのかなー」

「...あんた、まだ待ってるの？あいつらは帰ってこないよ。だからもう忘れた方がいい。」

「そうなの？」

「前にも言ったでしょ。」

「...はい。」

今度はパタパタと着替えに行く。

アネモネは両親がいなく、お世話は全てあたしがこなしている。

こんな幼い頃から孤独なんて...。

「出来たよー！」

「おー！じゃあ三つ編みしてあげるね！」

「うんっ！」

A達は...

「かぁー！腹いっぱいだぜー」

『そろそろリエたち来るころかなー』

「あ！いた！」

「おー、嬢ちゃん、リエはどこ行ったんだ？」

「なんか、ルーにか...」

「さぁー！行きましょーー！」

ルーにか...と言いかけたところで、ツインテールをしたリエが現れ、口を塞ぐ。

言われたくないことでもあったのか？

『なんか言おうとしてたけど...』

「うっ、うるさいわね！」

彼女はぽっと頬を紅く染める。

それはどうやらルーに対してみたいだ。

よく分からないまま、まずは国中を廻る。