たえまなく過去へ押し戻されながら__漆 ページ36
そして、彼女の背後に巨大で不気味な、赤髪の人形……のような怪物が現れた。
ルーシー「アンは遊ぶのが大好きなの!少し甘えん坊だけど可愛いのよ?」
そのおぞましい姿を見た僕達以外の一般人は、一目散に白い扉へと走っていった。
ルーシー「ただしドアから出たら、部屋の中のことは全部忘れちゃうわよー?よろしくてー?」
そんな彼女の言葉に聞く耳を持つはずも無く、残ったのは僕と谷崎さんとAくん、そして白衣を着た男性のみだった。
ルーシー「あらあら……残ったのは四人だけ?」
中島「ここは危険です……逃げた方がいい」
腰を抜かして逃げられなかったのであろう白衣を着た男性にそう声をかけた。
白衣の男「……女の子を探しているんだ。天使のように可愛い子なのだよ……どこかで見なかったかな?」
そう言って彼が取り出した写真には、白黒ではあるがまるで人形のような幼くて可愛らしい少女の姿が写っていた。
中島「いえ……残念ながら……」
白衣の男「そうかい……エリスちゃんという名でね。とにかくこの子と離れて、私はもう気が気で無くって……あの扉の向こうにいるかもしれない……もしそうなら、今逃げたら一生後悔する。だから、私も残るよ」
中島「……分かりました」
本人に事情があるのなら、それは仕方が無い……僕と谷崎さんはこの人とAくんを守りながら彼女と戦わなければならないのか。
ルーシー「ルールは簡単よ!可愛いアンと追いかけっこをして、タッチされたら皆さんの負け!捕まる前に、その鍵でドアを開ければ皆さんの勝ちよ!人質をお返しするわ!それで?参加されるのは誰?」
谷崎「二人同時でもいいのか?」
ルーシー「勿論良くってよ!お遊戯は皆の方が楽しいもの!」
谷崎さんと僕は目を合わせて、頷く。
………いや、待てよ?
この、今彼女が持っている鍵はどう見ても小さい。Aくんが持てる範囲のものだろう。
これは、もしかしたら____
中島「____Aくん」
「何?敦くん」
中島「君の力が必要だ!」
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まつの(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます! 素晴らしいと言って頂けてとても嬉しいです……!やる気アップしちゃいます😭🙏 男主私も大好きです!これからもよろしくお願いします✨ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - わわわわわわっどっどうゆうこと? なんか、その、素晴らしいです。 いや、自分、12歳私立女子中学1年生なんですけど、こういう男主系は好きです。 有り難いです。 (2022年8月15日 23時) (レス) id: 2c86921cab (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - あまの。さん» コメントありがとうございます! 着眼点が凄い……!こだわっているポイントの1つなのでとっても嬉しいです✨ マイペースな更新頻度にはなりますがこれからも是非よろしくお願いします! (2022年8月14日 19時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
あまの。(プロフ) - 初めまして!夢小説なのに主人公からの視点の話が今のところ一切無いというのが、何を考えているのか分からない主人公という演出感満載でとっても素敵です……!これからも更新楽しみにしてます! (2022年8月14日 19時) (レス) @page5 id: 9e424abfc0 (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます……!まだまだ謎多き主人公ですが、これからも是非楽しんでお読み頂ければと思います✨ (2022年8月13日 3時) (レス) @page19 id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつの | 作成日時:2022年8月12日 18時