たえまなく過去へ押し戻されながら__肆 ページ33
ナオミ「お客様のお帰りで〜す」
社長室の奥から、ナオミさんの声が聞こえる。
合図が聞こえたということは、誰かが三人組を社の外まで送らなければならない。
宮沢「あっ!僕が行きますね!」
国木田「助かる。頼んだぞ、賢治」
谷崎「ありがとう、賢治くん」
賢治くんが逸早く立ち上がり、三人組を迎えに行ってくれた。
その後、賢治くんが姿を現すことは無かった____。
…………____
賢治くんが消えた翌朝_____
国木田「おい!朝刊を見たか?!」
太宰「ニュースでもやってるよ」
七階建ての建物が一夜にして消滅____それは、どう考えても異常事態だ。
ニュースキャスターは「一部情報筋では消滅した建物にはポートマフィアのフロント企業が入っており、構成員の事務所として使われていたと情報が入っております」と続ける。
国木田「メッセージとはこれか……」
昨日来た三人組の一人、フランシスはやはり北米異能集団ギルドの人間だった。
利用していたポートマフィアは切り捨て、社長にこの武装探偵社を売り渡せ、異能開業許可証を寄越せと取引を持ちかけてきたらしいが、社長がそれに応じることは無かった。
それを良く思わなかったフランシスは僕たちに「明日の朝刊を楽しみにしていたまえ」と言い残して探偵社を去っていったが………まさかここまでやるとは。
谷崎「彼を送っていった賢治くんも、やはり寮には居ませんでした」
太宰「逆らう探偵社も……用済みのマフィアも全て消す……か」
国木田「谷崎、これ以上単独で動くな。敦と組んで賢治を探せ。太宰は俺と一緒に来い。社長会議だ」
国木田さんは僕の方を振り向き、不安げな表情を見せる。
国木田「どんな異能力を持っているか分からん。敵と接触しても、戦わずに逃げろ」
中島「はい!」
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まつの(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます! 素晴らしいと言って頂けてとても嬉しいです……!やる気アップしちゃいます😭🙏 男主私も大好きです!これからもよろしくお願いします✨ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - わわわわわわっどっどうゆうこと? なんか、その、素晴らしいです。 いや、自分、12歳私立女子中学1年生なんですけど、こういう男主系は好きです。 有り難いです。 (2022年8月15日 23時) (レス) id: 2c86921cab (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - あまの。さん» コメントありがとうございます! 着眼点が凄い……!こだわっているポイントの1つなのでとっても嬉しいです✨ マイペースな更新頻度にはなりますがこれからも是非よろしくお願いします! (2022年8月14日 19時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
あまの。(プロフ) - 初めまして!夢小説なのに主人公からの視点の話が今のところ一切無いというのが、何を考えているのか分からない主人公という演出感満載でとっても素敵です……!これからも更新楽しみにしてます! (2022年8月14日 19時) (レス) @page5 id: 9e424abfc0 (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます……!まだまだ謎多き主人公ですが、これからも是非楽しんでお読み頂ければと思います✨ (2022年8月13日 3時) (レス) @page19 id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつの | 作成日時:2022年8月12日 18時