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連行 ページ24

炭治郎

「おい、竈門」



とある日の昼




急にAさんに話しかけられた

普段話しかけられることは無いから珍しいな




炭治郎「はい?」




「街行くぞ」




炭治郎「……へ?」




街って……あの街??

騒がしいところなのに…?



あ、でもAさんは舞を舞に行くのに何回も行っているのか




炭治郎「えっと…何か用事があるのか?」




「着いてくればわかる」




相変わらず無表情なまま髪の毛をくるくるといじる





炭治郎「……行く!行かせてくれ!」




「ん」




体をひょいっと動かして蝶屋敷を出ていった




____



炭治郎「こ、こんなに買って何するんだ…?」




数刻後、俺の手元には鮭と大根。それに花束とか、髪をまとめるための組紐とか、いっぱいあった。




そしてAさんはその俺の言葉を聞いて、ぴたっと止まった

危うく俺はぶつかりそうになった




「…もしかして、聞かされてないのか?」




炭治郎「と言うと……?」




だって何も無い…はずだろ?

今日は2月8日……





うーん、と唸っているとAさんは何故か納得した様子




「まあ、あいつの事だから何も言わないのも当然か」




振り返っていた顔をまた元の前に戻して、すたすた歩いていってしまう




俺はついて行くので精一杯だ




炭治郎「えぇ!結局教えてくれないんですか!?」




「今日、義勇の誕生日だろ」




爆弾が投下された気分だった




炭治郎「義勇…さんの!?誕生日!?」




「そ」




こくんとひとつ頷いてまた歩き出す




羽織がゆらゆらと揺れる




炭治郎「そんな…兄弟子のことなのに知らなかったなんて……」





何気に肩を下ろすと、




「言わなかったんだから知らなくて当然だろ

ほら、さっさと歩け

蝶屋敷で鮭大根大量に作るからな」




前を歩くAさんの横顔は微笑んだような顔だった




_____


ぐつぐつ、とんとん




心地よい音が耳に響く




Aさんは鮭大根担当で、俺はお味噌汁とご飯担当になった

禰豆子はこの作戦がバレないように義勇さんと一緒に花かんむりを製作中


善逸と伊之助は贈り物を蝶屋敷のみんなと整理している




……そういえば、誰かの誕生日を祝うのはかなり久しぶりかもしれない

もちろん、家族は除いて、だが……




「おい、そんな顔して作んなよ」




その瞬間、こつんと額を小突かれた。

まとまりとは→←廿



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ピエロ(プロフ) - ひーちゃさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…! (2020年2月28日 11時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃ(プロフ) - めーっちゃよき!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3b4ed7c89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2019年1月21日 21時

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