拾伍 ページ17
炭治郎
急に発せられた言葉にはっとした
いけない、見とれすぎていたか……
炭治郎「えっと、大丈夫だ!全身は痛むが……」
と俺が言うと、きょとんとした顔をした
??変なことは言ってないと思うんだが…?
それに頑張って敬語も外した
でもAさんは
「……それ、平気じゃないだろ?」
少しだけ眉をひそめたが真顔でそう言った
左右非対称の硝子のような目が、俺を捕える
炭治郎「っでも、ほんとだ!それに俺は長男だから我慢出来る!」
俺よりも、善逸や伊之助の方が大変だと思う…
……もちろん、禰豆子も
そういうと少し険しかっただけのAさんの顔がさらに険しくなった
「……あんたは長男かもしれないけど
私にとっちゃあ一人の年下の男の子だ」
炭治郎「えっと……?」
……この人は本当に義勇さんと似てるなあ
言葉っ足らずというか、なんというか……
「あー、だから、そのさあ
別に長男だからって我慢する必要は無いだろ
せめて妹の前だけにしとけ」
廊下を挟んでいたはずなのに、Aさんの声がやけに近く聞こえた
その姿からは相変わらず匂いはしない
気まずそうに目を逸らしたAさんはそのままじゃあ、と去って行ってしまった
炭治郎「Aさんってやっぱり……」
陽だまりのような温かさは無くとも、人の気持ちを感じ取ろうとしているのか、言葉がきつくても優しさを感じる
炭治郎「やっさしい人だなあ……」
あぁ、また禰豆子と善逸と伊之助の紹介をするのを忘れていた………………
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ピエロ(プロフ) - ひーちゃさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…! (2020年2月28日 11時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃ(プロフ) - めーっちゃよき!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3b4ed7c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピエロ | 作成日時:2019年1月21日 21時