Dear: ページ31
昼休みからの授業なんて、全く頭に入ってこないまま、放課後Aの教室まで行くと、
「徹、帰ろ?」
話していた友達ともすぐに切って、呼ぶ前に来てくれる
及川「うん、帰ろ!」
すぐに明るく振る舞うけど、心は嵐。
階段を降りて、靴を履き替えて、手を繋いで、歩いて。
いつも通りなのに、物足りない
他愛のない話をして帰るうちに、及川がふと気づいた
及川「あれ、……帰り道、違くない?」
及川がそう言うと、びくりと猫のように身を縮こませるA
及川(……ん?)
「ごめんね、ちょっと寄りたいところあって」
振り返った彼女に、頷くも完璧に疑問は消えない
及川「ううん、全然大丈夫…だよ」
何故か「どこ行くの?」の一言が怖くてでなかった
……_……_
及川「オハナヤサン…??」
「なんで片言なの?ふふっ
あ、予約してた東条です」
Aの進むままに歩くと、あるお花屋さんに辿り着いた
及川「えっ、えっ、予約って何??」
「すぐ分かるよー」
無表情に戻ることなく、ニコニコ笑顔のままそう言うA
店の奥からでてきた店員さんから大きな花束をAが受け取る。
「徹、誕生日おめでとう!」
そのままAから貰った花束を差し出された
及川「……えっ?」
……_……_
「ごめんね?サプライズにしようって思っててさ」
公園でブランコを座りながらそう言ったA
及川「もーー!!!めちゃくちゃびっくりしたんだからね!?」
そしてその隣で涙目になりながら怒る及川
「ごめんって!」
及川「も〜……許すけど〜……」
手元にある花束に顔を埋める及川
包まれている花は、向日葵。
7月20日の誕生花であり、「私はあなただけを見つめる」という花言葉を持つ
「…ねぇ、生まれてきてくれてありがとう」
及川「急だね!?なに!?」
「…………私ね、及川徹って人に会えてよかった
これからも、ずっと一緒にいて」
懇願するようなその声に、及川はふざけるのを止めて、不敵に笑って見せた
及川「何言ってんの、当たり前じゃん
俺の隣にいるのもお前の隣にいるのも、俺でお前だから」
そうだねなんて笑うA
座っているブランコを引き寄せて、軽くキスをした
及川「……ありがとね」
君と私が、ずっとずっと隣で肩を並べられますように_____。
及川徹、HappyBirthday!
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ピエロ(プロフ) - ミントさん» 返信遅れて申し訳ありません…!影山くんのまで読んでくださったんですか!?ありがとうございます!!気長に待っててくださり本当にありがとうございます! (2021年2月23日 19時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 及川さんっ!!ハイキューの推しがたくさんいるので読んでて楽しい作品です!!(影山のもみました!)作品の続き楽しみです!頑張ってください! (2021年1月30日 9時) (レス) id: 76efc995bc (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - 善さん» まだ秘密です……お楽しみに待ってて下さい! (2021年1月24日 22時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - milyyさん» ありがとうございます!まだ受験終わってないので嬉しいです!milyyさんもお体にお気をつけて下さい…!! (2021年1月24日 22時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 千夏ちゃん悪女なの? (2021年1月24日 16時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピエロ | 作成日時:2020年6月28日 20時