【ハイキュー】影山飛雄が溺愛する彼女

こっちもそっちも ページ14

菅原「あちゃー、烏野4位だっペよ」



澤村「惜しかったな……」




あれからモニターに順位が映された




烏野は、銅賞に継ぐ4位




前回は出場権すら取れなかったが、今年は出場権を勝取り、4位




＿＿＿＿＿実はすごいことだったりする。




影山も鷹ノ宮で喜びたいが、空気を読む




遠田「それじゃあヴァイオ二ストは前に出てきて」




その一言で、また影山の顔が曇る




そして、ピリつく。




……＿……＿

目が少し揺れて、足にぎゅっと力が入る




彩の手が、サックスを支えるその手が、背中に触れる




ほんのりと暖かくて、落ち着く




深呼吸をひとつだけして、歩き出す




鷹ノ宮と、隣の高校の間を縫って、遠田が待つそのステージまで進む




モニターに映ったのを見ていたメンバーもその中にはいた




ステージの階段までたどり着く




綺麗で、かつ歴史のありそうなその階段を一歩上がる




こつ、と鈍い音がする




踏み外さないように慎重に上がっていく




ステージに登ると、それほど高さは変わっていないはずなのに、空気と世界が違う気がした




スタッフの人に案内されて、並ぶ




芹沢「……ふん、さっきぶりね」




隣には芹沢も並んでいた




芹沢の方に目を向けて、また前を見る




スポットも、観客席も、目の前にいる沢山の吹奏楽部も




全員がこっちを見ている気がして、少し笑ってしまった




(有名人にでもなった気分だよ)

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