きっと ページ31
更衣室にて、Aは着替えていく
鷹ノ宮の吹部で作られるTシャツに、軽くジーンズを履く
(フルートも…うん、バッチリある)
彩「う〜…髪の毛ちょいやばいかも…
ピン留め忘れてきたぁ……」
Aがフルートの確認を終えると、彩が呻き出す
どうやら彩もポニーテールにした所、後れ毛が出てきてしまったらしい
…Aも、少し忘れてたものがある
「いつものポーチの中でしょ？私が行こうか？」
そうAが言うと、彩は顔を輝かせる
彩「まじ！頼む〜！！」
「はいはい」
……こういう時の彩は、髪が乱れたまま外に出ることをきっと嫌がるだろう
Aはやっぱり、優しい
吹部のジャージを上だけ羽織り、更衣室を出る
階段を上がり、通路を進んでいく
モブ「あれっ、Aちゃん？どしたの？」
「あ、彩の忘れ物で」
モブ「あいつ…散々忘れ物ないって言ってたのに……ごめんね！」
彩のクラスメイトだろうか、すごくいい子だとAは感じる
「ううん、大丈夫だよ」
笑顔で彼女にそう答えると、早めに会話を終わらせる
出番は最初じゃないにしても、違う学校の吹部が集まるのだ。早めに戻らなければ。
通路に着いている階段を少し上がり、彩のリュックへと手を伸ばす
…彼女も女の子らしい所があるものだ。
花柄のポーチを持ち、A自身の忘れ物を探す
……隣は、烏野高校
彼も来てくれているのなら。
不自然にならないようにきょろきょろと視線を泳がすと、見つけた
(烏野の10番君だ！近くにいるかな……)
＿＿その瞬間、
影山「！」
「！」
10番からひょっこりと黒髪が覗く
探していた、人。
影山も、まさかここに居て自分を探しているとは思わず、あたふたしていて視線がズレる
Aはその姿を微笑ましく見つめる
(元気出る…)
もう時間も時間だと、踵を返そうとすると、影山が、ばっとこっちを向く
「わ、」
影山「(が・ん・ば・れ)」
口パクでそう伝えてくれる
Aの頭が着いていかなく、きょとんとすると、また影山が慌てる
影山(や、やべぇ、伝わんなかったか？？)
もう1回伝えるべきか悩む影山を見て、こくりとAは頷く
「(ま・か・せ・て)」
固く握った拳を、影山の方に突き出す
……敵同士かどうかはきっと2人にとっては関係ない
影山もその様子を見て、合わせるかのように拳を差し出した
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ピエロ(プロフ) - 美羽さん» ご期待に添えられて良かったです〜！こちらこそ、リクエストありがとうございました〜！ (2020年4月21日 18時) (
レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 書き忘れました！イメージの更に上のいい作品でした！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: c6cf9bb902 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - リクエストの作品書いていただいてありがとうございます！とっても嬉しかったです。国見のちょうどいい独占感と無気力具合がめちゃくちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ありがとうございました。 (2020年4月20日 19時) (レス) id: c6cf9bb902 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ゆんみ。さん» 最初豪快にしようかとも考えたんですけど、可愛い方がいいかな……と笑 (2020年4月19日 23時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ち！さん» ありがとうございます！！はい！！頑張ります！！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピエロ | 作成日時：2020年3月25日 23時
