【ハイキュー】影山飛雄が激愛する彼女

大人 ページ35

高く結いた髪を解き、彩の前に座る




彩「飛びっきりのお姫様にしてあげる」



そんなキザな言葉を吐いて、Aの髪に指と櫛を通していく




今日だけ緩く巻いた黒髪は刺激に従ってするりと垂れていく




全てとかし、編み込みをしていく




彩は手先が器用な方で、コンクールや学校の行事の時はAや自分の髪型をアレンジしている




彩「ロングって羨ましいな」




「そう？結構ケアとか大変だよ？」




彩「あんたの場合はいいじゃんか

彼ピッピの為にでしょ〜？」




編み込みを綺麗に施していきながら、Aの顔を覗くと、真っ赤になった顔があった





「……ぅ」




彩「あはは！かわいいかわいい」




「…からかわないで下さい……」




彩「ごめんって〜」





影山がロングが好きなのかは分からないが、少しでも彼の前では女の子らしい自分でいたい




……まさに恋する乙女、だ




彩「…はい、アレンジ出来ましたよ〜」




「え、はや、すご」




もはや美容師レベルだ



彩に手鏡を渡されて自分の姿を確認すると、思ったよりも凄いものが出来ていて驚く




「なんか、いつもより気合入ってる？」



彩「…………そりゃあ、このコンクール大事でしょ

主催者さん、結構ヴァイオリン業界で有名だからきっとこれからもここにいるじゃん」




つまり、今の精一杯を出せと言っているのだ




「……うん、ありがとう」




立ち上がると、彩を抱きしめてから、彩と二人で更衣室を出て、廊下を歩く





モブ「っえ、今の子凄い綺麗」




モブ「この大会のお姉さんか誰かじゃない？」




モブ「いやあれっ！月野さんだって！」




モブ「えっ、まじで！？！？大人っぽ！！」




成人済みと思われても仕方がない程に、大人びたその雰囲気




Aはなんら気にすることなく彩と歩き、観客席、自分達の席へと歩む





彩「今日くらいはバチ当たんないって！えい！」




「ちょ、んむ！？！」




観客席に着くと、急に口に付けられる何か




塗り塗りと唇の上で左右するそれ




「く、口紅？」



彩「そう！ほらめっちゃ可愛い！」




モブ「うわやば！もう大人じゃん！」




モブ「あれ後輩なの……？」



モブ「いやこっち同級生なんだけど」




彩「ふふん、いいでしょ？それに

彼氏くんもいるんだからさ♡」



「んなっ！」




……顔が赤くなる癖は未だ治らない




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思った以上リクエストが長くてすいません…

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