【ヒロアカ】通りゃんせ (ページ33)

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３２話ページ33

ぷつんと何かが切れたような気がした。

辺りが氷で覆われる。

彼女のただならぬ気配に雄英の者達は彼女からなるべく離れた場所へと移動する。

死柄「寒…っ…！」

さすがの脳無も動きが鈍ってきている。

死柄木までもが離れた場所へワープした。

それもそのはず。

彼女のそばは、人間はおろか地球上の生物が生きていられない程の温度に下がっているからだ。

脳無は何度も再生を繰り返しながらAのそばへと近付いていく。

そして一発の殴りを加えた。

壁に叩きつけられる。

だが、声は一切聞こえない。

さらに温度が下がる。

みるみる下がる。

薄れゆく意識の中で、彼女は脳無と自分だけを氷で囲った。

先程同様、檻を作ったのだ。

逃がさずに確実に殺す。

脳無は何度も死にかけている。

貴方「……私の友達に…何をした」

そう問うても脳無は答えない。

彼女は氷で脳無を突き刺した。

だが、倍返しとでも言うように殴られて飛ばされる。

それを何度も何度も繰り返す。

気温はどんどん下がっていく。

よく見ると、Aの顔や足、腕は既に変色していた。

相澤「……これが…個性の……暴走」

相澤がそう呟いたその時に

平和の象徴は現れた。