【ヒロアカ】通りゃんせ (ページ4)

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３話ページ4

飯田「…ふむ……こっちのようだな」

そう呟く飯田にふるふると首を横に振るA。

貴方「……天哉…………こっち…早い…」

飯田「？そうなのか？？」

貴方「……ん…」

彼女が先導して二人は更衣室へ向かう。

そして、僅か数分後
誰よりも早く着いたのだ。

飯田「！！！A君！
君は凄いな！！」

貴方「…凄く……無い…」

表情は全く変わらないが、照れているのは誰にでも分かる。

恥ずかしいのか女子更衣室へと駆け込む。

勿論、更衣室の中には誰も居ない。

人付き合いが苦手な彼女はラッキーと言わんばかりにそそくさと着替え始める。

心做しか更衣室内の温度が２、３℃下がったような気がした。

女子とは思えぬスピードで着替え終わる。

ロッカーへ着替えた制服を詰め込んでいると扉が開く音がした。

彼女は急いで更衣室から出ようとした。

「ん？もう着替え終わったん？？」

「あら、早いわね」

「貴方は……私の席の後ろの…」

次々と話しかけられてプチパニックを起こしている。

貴方「……今…………無理…」

室温が更に下がったところで彼女はそう言い残して更衣室から出て行った。

「なんか寒いね」

「そうね」