【ヒロアカ】通りゃんせ (ページ30)

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２９話ページ30

敵はぞろぞろと近付いてくる。

とりあえず近くに居る敵を一気に凍らせる。

「ほう………氷も操れるのか…」

「この女の個性が勝つか…俺達の力が勝つか……見ものだなぁ？？」

再び多くの敵が近付いてくる。

ふと背後から火が飛んで来た。

その火は彼女の足に直撃し、燃えた。

貴方「……！熱……い…！！」

彼女は急いで雪で火を消す。

「やっぱり熱には弱いか」

「早くも弱点発見した感じ？？」

「お前！ここら一帯燃やし尽くせ！！」

「分かってるっつーの…！」

辺りは炎に包まれた。

火の粉が飛び交い、彼女を襲う。
その火の粉で彼女の皮膚が少しずつ剥がれていく。

Aは炎の外を全て氷で囲った。

「血迷ったか！」

「あっちゃぁ…可哀想にねぇ」

簡単に説明すると、彼女はこのゾーンに居る敵を氷の中に閉じ込めたのだ。

彼女は氷の上へ飛び乗り歌いだす。

その声は怪しく響き渡る。

そして、一度耳にした者の動きを封じた。

貴方「通りゃんせ通りゃんせ

ここは何処の細道じゃ

天神様の細道じゃ

ちっと通して下さしゃんせ

御用のないもの通しゃせぬ

この子の七つのお祝いに

お札を納めに参ります

行きは良い良い帰りは怖い

怖いながらも

通りゃんせ通りゃんせ」

歌い終わる頃には氷の檻の中から彼女以外の生き物が消えていた。